テキスト93~96ページの竹中流「競争」論・「セーフティネット」論を見る。
つづいてNHK「ワーキングプアⅡ」(06年12月10日)を見る。
机の上での「競争礼賛」論議を、それが人間の暮らしをどのようなものに変えていくかを体感するためである。
毎日4~5時間の睡眠で働く母子家庭のお母さんに、「構造改革」は「自己責任」を強要し、母子手当てを最大半額にまで削減していく。
「グローバリゼーション」を錦の御旗とした外国人の低賃金労働者導入により、日本の中小業者がつぶされていく。
長年守った店をたたまねばならない年配女性が、くやしさをにじませる。
また成績がとてもよかった学生が、卒業後、正規職につけずに不安な毎日をすごしていく。
これらの映像を見たうえでも、経済財政諮問会議の民間議員は、新しい状況に対応できない商売がつぶれていくのは「仕方がない」とかたづける。
国の経済が、何より国民の生活のためにあることを、この議員はいったいどこまで考えたことがあるのだろうか。
次回は、この番組の後半から。
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