すでに何度が「はたらく者の権利」が話題となった。
その権利を行使する取り組みを行う労働組合について、ビデオで学ぶ。
「未来をひらく女たち--パート・派遣の現場から」(ビデオ塾)。
つづいて以下を補足する。
日本の全雇用者の1/3、20代の1/2が非正規雇用であり、学生たちにとっても人ごとではない。
①正規の雇用と派遣の「雇用」の相違について。それが職場(派遣先)に対して無権利な労働者をつくり、大幅な人件費削減を可能とするものであることについて。
②女性は妊娠・出産すると仕事を辞めなければならないのかについて。これは日本型のいわゆるM字型雇用と、北欧・ヨーロッパ型の逆U字型雇用の対比。
逆U字を可能とするのは、労働時間の短さと社会保障の手厚さ。実際、はたらく女性が多い北欧・ヨーロッパの方が全体としては出生率もはるかに高い。
③なぜ非正規雇用が増えているかについて。95年の「新時代の『日本的経営』」に代表される財界の意図的な戦略。
それによって労働力流動化(正規減らし・非正規増やし)、終身雇用の取り止め、年功序列賃金から成績主義賃金への移行がすすめられた。
財界の意図に抵抗しようとした労働組合もあったが、残念ながらこれを押しとどめるにはいたらず。
労働時間、雇用の制度、社会保障のあり方等は、国民1人1人の人生を左右するもの。
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