前回の講義内容を補足し、「就職活動の期間」についての考え方を紹介。
要するに学生時代だけでなく、就職後も必要なら転職をかさね、25才前後で落ち着いて働ける職場に出会うことができればOK。
それまでの全過程が「就職活動の期間」になるということ。
仕事と経済については、①就職するということは雇用関係を結ぶということ。
労使には利害の一致とともに対立があり、「できるだけ安い賃金で、できるだけ長く働かせたい」という力が使用者の側から働く。
②その最近の結果として、非正規雇用の拡大がある。
20代では2人に1人が非正規であり、給与は平均して正規の60%にしかならない。
ワーキングプア(働けど貧しき人)が大量に生まれていることの根本には、この問題がある。
③労働者の権利を守るための労働基準法などがあるが、その権利が踏みにじられることも少なくない。
本来「人たるに値する労働」が保障されねばならないが、サービス残業や25%増し以上の残業代不払いや、有給休暇を与えないなど。
NHK「名ばかり管理職」のように、残業代の不払いを目的に名目だけの「管理職」をつくるケースもいくつもある。
④職場でこうした問題にでくわした時には、1)たよれる上司に相談する、2)職場の労働組合に相談する、3)地域の労働組合に相談する、4)労働基準監督署に相談するなどが必要。
最後に、①前回と今回の2回の授業を通じて考えたこと(内容とテーマ)、②今後の授業で知りたいこと、について短い文章を書いてもらう。
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