卒論テーマの練り上げをする。
「郵政民営化について-民営化の理想と現実」(山本さん)については、まだ課題が立っていない。民営化推進論や批判論の全体をよくとらえたうえで、自分なりの着想を示すこと。
「憲法9条と自衛隊」(坂元さん)は、戦力を保持しない日本の実現に何が必要かを考えるもの。戦力を必要としない世界をつくるための平和外交の強調があらたなに加わることになる。
「なぜ日本の教育費は高いのか」(久川さん)は、教育費高騰とそれにより教育の権利が奪われていることの実態を述べたうえで、教育無償化の世界的な動きに反する「自己責任論」と、教育予算削減の理由に語られる「財政赤字論」を批判するものとなる。
「中国の反日感情について」(寺田さん)は、中国における「愛国教育」と日本におけるマスコミの報道姿勢の両方から「つくられた反日感情」を検討しようとするもの。「反日感情」の定義と、それを具体的につかまえる方法が大きな課題となるか。
「基地のない沖縄をめざして」(山口さん)は、論文の一部をなす予定の「沖縄知事選挙歴史と基地と生活に対する県民の意識」を紹介。国政の変化と沖縄県政の変化の両方の関係整理があらたな課題となる。
「ドイツの歴史教育の方法」(塗田さん)は、歴史教育にふくまれたゲイや障害者への強い差別意識への反省を、日本における各種「差別」の克服にむけた教育手法として活用できないかというもの。
以上で前期の4年ゼミは終了。あとは、それぞれが前に進み、10月2日に完成原稿(第一稿)を提出するだけ。
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