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第9章「しかし、お金は余ってきた」。
ファンドは、目的をさだめて集められた資金・基金のこと。今日話題のファンドの大本は投資信託。これは元本割れの責任を問わないことを最初から契約に含むもの。
アメリカでは1933年証券法で、あらゆる投資契約が監視される。証券取引所委員会(SEC)がその監視機関。ところが、この方の網の目をくぐりぬける形で、「私募」ファンドの活動が生まれてくる。大富豪・機関投資家等50人くらいまでの少人数によるファンドである。
第10章「金融投機」。
「金あまり」の拡大は、投機の対象を次第に、よりリスクの高いものへと移行させる。それを担うヘッジファンドは、タックス・ヘイヴンに所在をさだめ、「私募」によってSECの規制もかわしていく。
古くからのファンドが現物の証券の長期投資のみを行ったのに対し、現在のファンドは先物取引で盛んに空売り・空買いを仕掛ける点で、ヘッジファンドとして区別される。
ヘッジファンドはアブナイ先物取引に手を出してきたが、それでも一定の成功をおさめることができたのは、中国やインドなどの経済成長があったこと、運用資金を莫大なものにするレバレッジの手法を活用することができたためである。
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