テキスト190~195ページを読んでいく。
ヘッジファンドによる外国為替投機だが、外国為替とは異なる国の通貨の交換のこと、相場・レートはその交換比率を意味する。1ドル=100円は、ドル1ケと円100ケが等しいという、両者の交換比率を表す。
1ドル=100円の時に、1億ドルを円に転換すれば100億円となる。その100億円を1ドル=99円の時にドルにもどせば、1億ドルプラス1億円となり、1億円のもうけが出る。為替の変動がもうけの源となっている。
為替投機の不安定さの理由の1つは、政府や中央銀行による市場介入。アメリカ向け輸出が多い中国・日本は大量のドルを保有しているが、それは元高・円高回避の「元売りドル買い」「円売りドル買い」の市場介入を重ねた結果。
さらにカジノ経済における投機に「企業ころがし」がある。経営状態の悪い企業を安い株価で買収し、首切り、借金棒引き、不採算部門の切捨てなどを行い「再生」し、これの株価の上昇をまって売却する。企業は投機の対象とされ、経営の対象とはされていない。
必ずしも経営状態が悪くない企業に対しても、乗っ取りのための株式買収を仕掛け、これによって株価上昇を導いて、売却する。あるいは最初から口裏をあわせた第三者企業であるホワイトナイトに企業側・乗っ取りを仕掛けた側双方の株を買収させ、自分は利益を手にして、ホワイトナイトはこの企業を子会社に取り込んでいくといったこともある。
学生による授業評価アンケートを実施。
最近のコメント