最初に前回授業の復習。
テキスト29~60ページを読んでいく。
第1章「ブリュッセルの素顔」
5・EUの仕組み
欧州委員会、委員長のもとに24名の欧州委員、「内閣」、政策・法律の執行だけでなく提案権も、2万人の官僚の多くは欧州委員会に就職し、EUから年金を受け取る
閣僚理事会、事務局長、加盟国は平等、1国1票制ではない、(欧州理事会〔首脳会議〕-閣僚理事会-常駐代表委員会)
※09年選出のファンロンパイ大統領は首脳会議常任議長(新基本条約・リスボン条約にもとづく)
欧州議会、各国の人口に対応して、出身国の利害とともに横断的な信条による会派も、欧州人民党(キリスト教民主勢力)、欧州社会党(社会民主党など)、欧州自由民主党(リベラル勢力)、緑の党(環境保護)他
欧州中央銀行(ECB)、ドイツのフランクフルトに、各国は通貨主権を放棄、金融政策を一任
欧州司法裁判所、欧州環境庁、欧州人種偏見・外国人排斥監視センター、欧州ネットワークと情報安全庁など
第2章「大欧州支える論理と構造」
1・新しいヨーロッパ人たち
ベルギーのモンスにNATO(北大西洋条約機構、49年創設)の事務局が、99年、ポーランド、チェコ、ハンガリー、04年、エストニア、ラトビア、リトアニア、スロバキア、スロベニア、ルーマニア、ブルガリア、中東欧(旧ワルシャワ条約機構、55年創設)の全域が加盟
04年、EUに、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、チェコ、ハンガリー、スロバキア、スロベニア、マルタ、キプロスが加盟、「25ケ国体制」へ、東西欧州が「ひとつの欧州」に
共産主義による旧東欧の弾圧の犠牲の上に立つ「大欧州」
2・改革引き出す柔構造
07年、ブルガリア、ルーマニア加盟、27ケ国に、将来的には30ケ国程度に中東欧にとっての魅力、①経済の繁栄だけでなく高福祉社会の維持、②経済共同だけでなく、自由や人権の尊重を、③「EUは平和のプロジェクト」
加盟への長い交渉、民主化と市場経済化の外圧をかけるため、政治・経済・環境など31分野
加盟前から資金援助、各国の改革を促す
加盟後の資金援助・技術援助、①社会資本整備や雇用促進のための「構造基金」、環境、鉄道・道路のための「結束基金」、②共通農業政策からの農業補助金
3・ユーロ圏の東方拡大
02年12ケ国でユーロ流通開始、99年金融市場や銀行間取引に、70年代からの大プロジェクト
05年欧州中央銀行(ECB)トリシェ総裁「ユーロ その成功と挑戦」、旅行で両替が不要に、為替リスクがない
同じ商品の価格差が縮小、一体的で安定した金融市場の発展
国際社会での存在感、世界の外貨準備の25%(IMF09年第Ⅳ四半期、ドル62%、ユーロ27%、円3%)
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