テキスト『日本近現代史を読む』の第20章から第24章までを読み終える。
第3部「第二次世界大戦後の日本と世界」の全体である。
第20章「戦後改革から占領政策の転換へ」、第21章「サンフランシスコ講和会議と日本の戦後処理」(以上、喜多さん)、第22章「日米安保体制と高度成長」、第23章「激動するアジアと世界」、第24章「21世紀を展望して」(以上、栗山さん)となっている。
学生から質問があったのは、以下のような点。
「GHQによる日本占領というのは沖縄のことか」(176ページ)、「GHQが日本政府に『指令』を出すということの意味は」(177ページ)、「駐留米軍が治外法権をもったというのはどういうことか」(186ページ)、「55年の原水爆禁止世界大会はどのようなものだったのか」(194ページ)。
他、議論に力点がおかれたのは、次のような点。
天皇主権から国民主権への転換、植民地を保有した独立国からアメリカに従属する国家への転換、アメリカの対日政策が転換していく事情、南北朝鮮も中国も招請しなかった戦後の講和会議、いまもつづく60年安保の内容、東アジアの自立と共同と日本の立場、95年少女暴行事件と96年の普天間「返還」合意・日米安保共同宣言など。
さらに映像「実録・太平洋戦争史」から「日本上空での闘い」「日本の降伏と占領」を見る。
1950年代にまとめれたアメリカの映像だが、戦争のドキュメンタリーであるとともに、朝鮮戦争からベトナム戦争につらなる時期につくられており、最後の部分は、共産主義との戦後の対決が強く意識されたものになっている。
戦後日本に民主主義が根付くかどうかは不明だが、日本は同盟国だとも指摘される。
つづいて映像「NHKスペシャル・焼け跡から生まれた憲法草案」を見る。鈴木安蔵をふくむ憲法研究会の活動である。
GHQが憲法草案を日本政府に示し、日本政府がこれを受け入れていくところまでを見る。
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