1・日本経済の蹉跌
継続する「経済構造改革」、不況克服のための市場原理主義導入は他にない
2・戦後日本の経済システム
戦後ハイテクをアメリカが独占、日本は消費財生産基地に、高度成長後にはアメリカ市場依存と公共投資へ
3・「構造改革」の本質-新自由主義の跋扈
長期不況下での「改革なくして成長なし」
不良債権処理、労働法制改革、「小さな政府」へ
4・カジノ資本主義
資本主義のモラル低下、アメリカの金融投機、日本の金融ビッグバン、露骨な金儲け主義の登場
5・“良いものづくり”の崩壊
アメリカに追随してのものづくり国家崩壊、ものづくりにも金融的発想を、人間をコストに
技術者は育たず、トヨタの大規模リコール
6・政府「いざなぎ超え」宣言
06年11月に政府が宣言、低成長、個人消費増えず、企業収益の増加だけ
7・ヨーロッパの経済・金融危機
社会的市場経済と統合
アメリカだけでなく西欧・東欧でも住宅バブル、ユーロ導入による低金利の住宅ブーム、東欧に集中した資金も住宅へ
ヨーロッパにも巨額の損失、ヨーロッパからの金融危機勃発の可能性
ユーロ導入への傾斜、暴落の危険性を下げるため、長期的にはユーロの役割は高まる
※ギリシャ財政危機から
8・イギリスの新自由主義
9・ドイツの社会的市場経済
以前からヘッジファンドなどの行動を犠牲
競争原理の上での社会的不公正を国家が是正する社会的市場経済
「社会主義」に対抗する旧西独の「譲歩型」資本主義
経済統合の深化・拡大で経済成長、ドイツ単独であれば日米との競争に苦しめられた
10・フランスとスペイン
フランス、巨額の公的資金投入、アメリカ主導の国際経済運営をヨーロッパ・新興国・資源国をまきこんだ形に
11・東欧諸国への影響
08年危機は特に東欧諸国に影響、経済安定のためのユーロ導入へ
第7章・第8章についても、レポート課題とのかかわりで、「ここが大きなポイント」という点のみを、いくつか指摘する。
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