前回の映像「NHKスペシャル 安保とその時代 第3回・60年安保 市民たちの一カ月」の残り部分、さらに「クローズアップ現代 ”南西”へ向かう自衛隊」を見て、グループごとに話し合う。
その後、各グループから出てきた意見・質問は次のよう。
・領土問題のために軍事力をつけるなら話し合いでどうにかならないのか
・昔は学生運動などがあって政治に関心があったが、いまの私たちはわかっていない、いざ戦争となれば無抵抗でしかいられない
・岸退陣、辞任は責任をとることなのか、ちゃんと責任をとってから辞めるべきでは
・世界が戦争反対をもっといえばアメリカの軍事力拡大はかわらるのでは
・中国内も国のいいように教育されてるのでは、日本もそうだが、ちゃんと本心の教育を
・なぜ安保をやめないのか、日本の賛成と反対のわりあいは
・学生たちは何に反対していたのか
・上陸訓練の意味がわからない
・なんのために中国は日本を侵略しようとしているのか、アメリカがいなくなったら
・自衛隊がいるかいらないか、むずかしい
・安保をなくした時にアメリカとの関係はどうなるか
・中国が何をしたいのかわからない
・昔の学生はアツイがいまの学生はたんたんとしてさめている
〔以下は映像メモ〕
前回のつづき
岸辞任、中曽根・岸は樺さんが亡くなってもかわらなかった、最終的には自分の責任をとって辞めた
岸退陣とともに運動は鎮静化
学生運動は安保改定阻止ができなかった中で分裂していく
葉山氏(元全学連幹部・ブント)絶対に阻止できると思ってきた、挫折感がひろまった、誰の責任かという後ろ向きの総括が行なわれ、四分五裂した、運動が市民をまきこんで大きくなりすぎたのが敗北の原因、全学連やブントのコントロールの範囲をこえてしまった、指導部の層がうすかった、次々と逮捕された、運動が息切れをして手にあまってしまった
60年6月27日の週刊誌の記事、「でもは終わった さあ就職だ」
池田首相(岸内閣の蔵相)、所得倍増をスローガンに、市民たちは経済成長をめざし、7年で国民所得は倍増
小山氏(元全学連幹部)、結果的には社会訓練、終わってみればイベント
篠原氏(元全学連幹部)、革命ができない、命の捨て所をうしなったと
70年に自動延長、日本がアメリカに基地を提供、アメリカが日本を守るという構造、それは今日まで日本の安全保障のあり方を規定している
石原慎太郎、論理のたたかいでなくセンチメントだった、岸辞任で終わってしまった、問題は基地だったのに、東京の真ん中に横田基地が、この問題外務省もとりあげない、安保改定は仕方なかったが、それをステップアップしてこなかった、それで日本はフヌケになった
石川雄、安保、武力による平和ということの当否を50年間考えるべきだった、それが岸退陣で「決着」になってしまった、問題は残されている
2010年普天間基地移設問題をきっかけに日米安保に注目、50年間置き去りにされてきた安保をめぐる議論、再びつきつけられている
クローズアップ現代 ”南西”へ向かう自衛隊
2010年10月九州地方のある離島に自衛隊の調査、中国海軍の近代化、不安定な朝鮮半島情勢、尖閣諸島問題、姿をかえようとする自衛隊、政府「防衛大綱」・南西諸島の防衛強化、陸上自衛隊は国境をまもる、沖縄の隊員数を増やしている
日本をとりまく情勢は緊張をましている、東シナ海をめぐる中国との関係、「防衛大綱」を6年ぶりに改定、自衛隊は大きく姿をかえようとしている、防衛態勢の力点が北方から南西に移行する、種子島から与那国島までの南西諸島、中国海軍の活動も活発化
長崎県の離島で陸上自衛隊の訓練、人口3000人、五島列島、シーズンオフの海水浴場に暴風警報、ボートで訓練
地元漁協には災害時の捜索活動という届け出(戦闘訓練ではないと)、ボート4隻がおきに出て、500メートルで停止、2人1組で隊員が泳ぎ始める、10分ほどで海岸に、等間隔に展開しあたりを見渡す、沖合のボートに合図、ボートが上陸、上陸訓練
敵の侵攻からの防衛に徹してきたのが、長崎相浦駐屯地を取材、敵に占拠された島を奪回するという任務が与えられた部隊、有事の際の即応部隊、訓練の最重点は水泳、1日5時間以上、これまで陸上自衛隊にはなかった訓練、戦闘水上生存術(10キロ以上の装備をもって水中で行動する能力)、海から隠密で上陸する、この能力を九州の他の部隊にも
現在、自衛隊が配備されているのは沖縄本当まで、日本最西端の与那国島にも部隊を配置しようと、防衛大臣も度々、受入準備の一方で反対の声も、自衛隊は地域住民との関係を密にするため様々なイベントの支援を、上尾陸将補氏(自衛隊と地元の調整役)・自治体トップとの直接対話、与那国町長・外間氏、石垣島も候補地、旧日本軍への反感も強い、上尾氏・地元有力者が集まるパーティに、石垣市長・自らは誘致に動くつもりはないと、県の防災対策には協力を
中国海軍の活動の活発化、中国は自国を守る防衛線と位置づけ資源も重視・海洋権益を守る、今年4月には過去最大の10隻の艦隊が本当と石垣のあいだを太平洋にむけて移動
自衛隊内部の組織事情も、陸上自衛隊はソ連崩壊以後人員削減、中国対策が新しい組織強化の理由に
地元沖縄の受け止め、尖閣諸島問題で不安の声、防衛態勢強化への根強い反感、沖縄戦の歴史、米軍基地の歴史、基地・軍事力そのものへの拒否感が、島・かえってねらわれるのでは、平和な環境がおびやかされるでは
アメリカもこの地域の安全保障に関心を示している、現場レベルでの関係にも新しい動きが、自衛隊と米軍の接近、東京、アメリカ海兵隊幹部16人、ワシントンの総司令部で作戦を統括する高級軍人、最終日ようやくインタビューに、陸上自衛隊がアメリカ側に南西諸島防衛への協力をよびかけた
防衛大学での研究会に、中国国防大学のおうようい大佐、尖閣諸島問題以後の発言、自衛隊の現役幹部が多数参加、アメリカ大使館ルーク公使・中国を国際システムに取り込むことは用意でない、防衛大学校長・中国は尖閣をとろうとしている、おうようい・日米同盟が台湾問題まで介入するのではという懸念がある、中日が両国な関係をつくるには敵味方という単純な見方ではダメ、
森・元陸上幕僚長・準備は必要だが、隣人に対して何をしてもいいということにはらない
アメリカ、中国の軍事力拡大に懸念、南西諸島での新たな日米共同防衛計画の声も
新たな緊張を生むことにならないか、一定のそなえは不可欠だが、極端だと緊張を誘発する、中国の軍事力が日本にとって本当に脅威になるかどうかは今後の取り組みにかかっている、軍事力の存在だけでなくそれをどう使うかという意志が問題、軍事力をこちらにむけさせない努力が重要、「防衛大綱」によるそなえとともに防衛交流をはかり、政府全体で緊張を高めないようにする取り組みがますます重要では
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