前回の映像についての復習から。
テキスト「第5章・BRICsはなぜうまれたのか」
戦後高度成長の出発点-満州、戦後の奇跡(日本)・ラインの奇跡(西ドイツ)、その前にロシアの28年からの5ケ年計画、急速な軍備増強に驚いた「満州」、36年から「満州産業開発5ケ年計画」、岸・椎名等が日本の高度成長を
独立国の増加と輸入代替工業化、戦後の植民地解放闘争、課題は経済的自立、①輸入代替工業化
NICs、NIEsの出現、60年前後東アジアに軍事独裁政権が、②外資導入による輸出志向工業化、高い教育、輸出に焦点、韓国・台湾・香港・シンガポール、2000年代には労賃高騰という課題、安定成長を模索
BRICs-グローバリゼーションの所産、人口・資源大国、非均一的、高い教育層と低い教育層の二重構造(2つ以上の国が合体したような)、グローバリゼーションによる外からの力がきっかけで
構造社会からネットワーク社会へ、二重構造を融合させたコンピューター、コンピューターの連携による新しい業種・産業・地域・人材の結合、不均一であるために多様なネットワークが可能
多様な組み合わせの強み、中国、50年代の設備と最新鋭設備の共存、それぞれなりに需要がある
(体系的な)新技術の開発は困難、旧技術のメリットが残されている環境
映像「クローズアップ現代 スト続発! 変わる中国の労働者」
〔以下、映像メモ〕
新世代農民工、1980年代以降のうまれ、ケータイ・ネットをつかって要求獲得
5月以降南部広東省を中心に50件以上のスト(情報規制のため詳細不明)、外資系で頻発・ドイツ・韓国・日本、高い教育水準の新世代農民工、これまでの農村に帰る出稼ぎ労働者とは違う、中国政府は労働者の待遇改善を容認、外資系企業には何がもとめられているのか
デンソー(自動車部品)広州支部、先月からスト発生、1000人規模に、80年代以降にうまれた若者たち、内陸部農村からの出稼ぎ、物価上昇がはげしく生活がたいへんだから立ち上がった、農民工(農村からの出稼ぎ労働者)は4億人以上、低賃金で黙々とはたらいたかつての農民工とは違う、教育水準も高く自己主張も強い、自分の良いくらしのためにはたらく、ストの結果給料はあがった、それでも贅沢品は高嶺の花だと、農民工を結んだのはケータイとパソコン、メールで情報交流、30%をこえる賃上げ、情報規制があってもメールで情報はつたわる、ネットを通して外の世界を知ることができる、
深せん、将来が見えない労働者の生活、ストに連帯する精神、内陸農村部から出稼ぎにきたが前の職場でストをして解雇された、先の見えない単純労働の日々に失望、生産ラインで機械のように、いまの自分には何もない、学歴も技術もお金もない、ストが起こるのは必然、農民工と企業の対立はふかまっている、中国社会のかかえる矛盾
現地記者、広がる格差への強い怒り、農村と都市の格差、より豊かなくらしを求めて都会に、高い学歴だが単純労働、中国経済は発展し企業も潤っている、しかし賃金は据え置き、国や企業は豊かになっているのに自分たちはといういらだち、中国政府が労働者の権利を守る姿勢を、中国政府が内陸部に莫大な公共投資、沿海部での人手不足も要因に
ストは組織なきスト、共産党指導のもとで労組ににた組織があるがそれはいまは経営者とむすびついている、労働者はそれを頼りにならないと感じて自らストに、ストは一部職員がある日突然ストを起こしメールで情報を流しながら拡大していく
パナソニック電工名誉顧問、職場には悪夢、なぜ私の企業でこんなことが、すべて事後対応になっているのが現状、リーダー不在での職場放棄なのでますます難しく、要求をすべて受け入れることは企業間競争の論理で無理がある、ストについては事前防止をいかに行なうかが重要になる
日本企業の対応、上海、スト対策セミナー(中国人弁護士による)、日本企業は交渉に応じてくれる、弱腰だと思われている
深せん、製造現場で緊張、従業員600人日系企業、安い労働力を求めて進出したが、残業代こみで2万円ほど、2年間据え置かれている、社長赴任して8年、ストは1度もない、近くの工場で数件発生、ストがおきれば企業には最悪、深せん市は最低賃金を20%アップ、中国人幹部を集めて対応策を検討、生産効率を高めて残業代をおさえる、労働者は逆に残業代をあてにしている、無理
職場環境の改善に乗り出す、悩み事相談室、妊娠してたち仕事がつらい、寮で暮らす人のためにカラオケルームも設置
上海、大企業では、YKK、日本人社員2人に中国人通訳1人(生産ラインにもたちながらの通訳)、日常の意思疎通を大切に、汲み取った意見は些細なことでも引き上げる、半数をしめる派遣社員に正社員への道を開く、能力次第で経営幹部にも、将来の展望を示すことで不安・不満をなくしていく、ストへの危機感はいつでもある
ストを未然にふせぐカギは、パナソニック名誉顧問、従業員とのあいだの信頼関係の醸成、中国人の考え方を理解する、従業員との対話により協力を引き出す、出稼ぎ農民工とのつきあいも密接に
現地記者、中国政府はスト静観、労働者の生活改善・消費力向上は歓迎されている、同時に企業の撤退は避けたい、不満が政府にむけられることは避けたい
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