テキスト第4章「BRICsパワーの源泉」を読んでいく。
テクノクラートはアメリカ産、アメリカ留学生、「知的資源の逆流」現象
大国の魅力、インターネットの普及、最先端に誰もが簡単にアクセスできる
資源大国のメリット、決定的なのは鉱物資源の豊かさ
食糧資源大国
人材大国、多様な人材がワンセットで
国境線の長さ、辺境貿易が発達する可能性
鉄道と河川の威力、重量物の大量輸送
BRICSは周辺に予備成長国を産み出す
ミャンマーがBRICSの予備軍に
つづいて、NHKスペシャル「21世紀の潮流 ラテンアメリカの挑戦 第2回『格差からの脱出 ブラジル、チリ』」(2006年8月4日)を見る。
以下、内容メモ。
05年11月南米各地での反米デモ、アメリカがすすめる経済の自由化による格差の拡大、その目覚めが左派政権誕生のきっかけに、ブラジルのエタノール政策
チリ、社会党バチェレ政権、06年3月誕生、女性大統領
独裁政治と経済格差とのたたかい、左派政権はそれとどう闘うのか
南米の半分の面積はブラジル、北東部から南東部への人口の大移動、サンパウロ周辺の広大なさとうきび畑、世界最大の生産量、世界の1/3、機械化できない作業が多く、大量の労働力を必要とする、ガソリンにかわるエタノールの燃料として注目、巨大な労働人口の吸収、新たな畑は東京都の13倍の面積、すでに100万人の雇用、月1.7万円の収入が4.4万円に
畑の真ん中に工場、しぼった液を発酵させてエタノールをつくる
クルマのガソリンに20%以上まぜることを政府が義務づけ、フレックス車(ガソリンでもエタノールでも混合液でも走る)、原油高の中で需要は拡大、小型飛行機の燃料としても、1973年のオイルショックをきっかけに(原油の8割を輸入していた)
石油中心のエネルギー地図の転換、さとうきび(ブラジル・オーストラリア・インド)、とうもろこし(米中)、てんさい(ヨーロッパ)を減量に、06年1月、ブッシュ一般教書演説でエタノール技術開発の推進を
ブラジル政府、エタノールを戦略物資として輸出拡大を、強みは価格競争力、アメリカの1/2、ヨーロッパの1/3、自動車や飛行機の改造で需要の拡大もはかっている
1億8000万の人口、広大な国土、著しい貧富の格差、豪邸とスラムの併存、貧富はこれまでの30年間の経済政策の混乱から、70年代巨大工業化を先進国からの借金で、80年代アメリカの高金利政策で返済の困難に、インフレ率3000%、破綻国家、90年代IMFからの融資、民営化・規制緩和・市場解放などの「新自由主義」、大規模なリストラ・失業、農村部への補助金打ち切り、都市スラムの拡大、経済全体は回復へ、同時にスラムは拡大、麻薬・強盗など犯罪が多発、競争に勝ち残ったものだけが豊かに
2003年1月ルーラ大統領就任式、労働者党、就任直後に最も貧しい北東部への支援を、乾燥した荒れ地、都市スラムにもっとも多く流れ込んだ地域、大統領自身がこの地域の貧しい農家の出身、7才で都市へ、学校へいけず靴磨き、電気も水道もない小さな家を訪問、かつて自分が経験知り極貧の暮らし、村を離れる人も多く
都市へ流れ込む大量の人口をどこかでくい止めなければ、南東部サンパウロ州のさとうきび畑に、数時間で処理しなければ糖度が落ちる、工場周辺に町をつくる、出稼ぎ者をここにせき止める、新しい地域社会の形成、
アグリエネルギー国家計画、06~11年、農業をエネルギー産業と結合する(農業と工業の結合)、公平な分配をはかる、環境保護などを理念に、さとうきび工場に先進社会のモデルをつくる、さとうきびの搾りかすをボイラーで燃やす、再利用、蒸気でタービンをまわし発電を、さとうきびはCO2を吸収、エタノールの燃焼はCO2を発生させるが循環するだけ、工場で豊作を祈るミサが、農民も工場労働者も事務労働者給料がほとんどかわらない、公平な分配、農業補助、伝統的なカトリックの信仰、新しいコミュニティの形成、農場ではたらく人の生活や意識も変化、はたらいた分だけ賃金になる、子どもには高等教育を受けさせたい、「ここには未来がある」「前向きに考えられる」「(北東部の)ふるさととは大違い」
ベネズエラ、カラカス(首都)、07年2月、7万人の世界社会フォーラム、自由競争がもたらしたはげしい格差、度重なる軍事クーデターという南米共通の記憶、チャベス「アメリカの植民地にはならない」、情報はただちに世界にインターネットで、ボリビア・モラレス大統領、ぞくぞくと左派政権、7/12ケ国に、離米・反米の拡大
チリ、サンチャゴ、軍事政権下の傷跡と向き合う、07年3月バチェレ大統領就任、父親は拷問で死亡、「誰も排除されない国をめざす」、70年代なかばから80年代後半のピノチェト軍事独裁政権、70年アジェンデ政権発足(民主的選挙での社会主義政権、世界で初めて)、最大の産業銅山の権益の多くをアメリカ企業が、それを接収して国有企業を、ニクソン大統領はCIAに秘密工作を明示する、2000年のCIA報告書で公表、軍事クーデターをチリ国軍にはたらきかける、未遂に終わると経済制裁による混乱を、73年9月11日軍部のクーデター勃発、官邸は空爆、大統領死亡、ピノチェト将軍が軍政、3000人以上を虐殺・行方不明に、新自由主義を世界に先駆けて導入、民営化・規制緩和・外国企業の受入を、経済は急回復「チリの奇跡」、失業者増、貧困者は人口の40%に、人権侵害と格差の拡大
ナンバー2、ベロソ大統領府統括大臣、軍事政権下で夫が行方不明に、歴史を見つめた上で前に進む必要がある、国民の声に耳をかたむける
軍事政権下の実態調査が進展している、次へ向かうための過去の清算、行方不明者の家族は30年後の今日も毎週のように集まりを、どこに誰の遺体があるかもわからない、犯罪者は裁判で罪をつぐなうべき、加害者がいまも生きており何人か軍の中にもいる
ピノチェトはイギリスで逮捕され、チリに送還された、高齢と病気を理由に裁判は引き延ばし、裁判をすすめれば社会が分裂しかねないとの懸念の声も、軍政の後遺症はいまも
05年11月、米州サミット、アルゼンチンに34ケ国首脳、アメリカと各国との亀裂が明白に、米州自由貿易圏構想(FTAA)が暗礁に、ブラジル・アルゼンチンなどの反対、アメリカは突如この会議の議題に持ち出して、ブラジルの反発、メキシコはアメリカに同調、ベネズエラの反論、新自由主義・民営化で雇用がどれだけふえる、民営化がもたらすのは失業だ、FTAA草案には・民営化推進論が含まれた、多国籍企業に現地主義を押しつけない等、会議は予定時間をこえて紛糾、会議の宣言には双方の主張が併記された、これまでにない南米のアメリカへの反発、世界を驚かせた
翌日、ブッシュははじめてルーラ・ブラジル大統領を訪問、記者会見でFTAAの重要性を強調、中国・インドに対抗していくために
ブラジルは中国・インドを視野にいれた資源戦略、途上国は重要な輸出市場、世界には新しい同盟の可能性が生まれている、もっと多極的であるのが健全だ
05年さとうきび生産第2位のインドを訪問、広大な大地と豊かな労働力、両国はエタノール技術強力で合意、すべての発展途上国のモデルになるような友好関係を、途上国の有効が世界の貿易地図をかえる
ブラジルは世界各国にエタノール生産をすすめ、技術の提供を行なおうとしている、南の国々に
サンパウロ州サトウキビ連合、生産者が地球上に広がることで市場が広がる、世界市場をつくる、アメリカのエタノール戦略をはるかにしのぐ規模
海底油田の開発、エタノールと並行して、原油自給を07年に達成、3000メートルの深海を掘削する世界位置の技術
中国訪問、原油輸出をすすめ、中ッ国の海底油田開発で強力を
資源エネルギー開発を武器に、多極的なネットワークを
アメリカの裏庭といわれたラテンアメリカでの大きな変化、経済の成長と公平な分配を両立させる努力
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