自民党の自民党による日米財界奉仕のための政治

　「麻生氏の政権構想要旨　自民総裁選」（山陽新聞）。

　いいたいことはいくつもあるけど，少しだけ。

　「【経済政策】財政再建の道筋を付けるが、財政再建原理主義はとらない。持続的で安定した経済成長が必要。産業界が新技術に挑戦、成長分野に進出できるような大胆な政策減税を実施。徹底的な歳出削減をした後に必要な増税をお願いする」。

　結局，大企業減税，庶民増税（消費税）の道はかわらないということね。むしろ「原理主義」を否定する分だけ，大企業奉仕が強化されそう。

　「【外交政策】日米同盟を基軸とし、アジアの安定を求める。良好な日中関係は２国間の問題のみならず、アジア地域の安定のために不可欠。アジアの海を平和の海にする戦略を堅持。東アジア共同体を日本主導で実現」。

　「良好な日中関係」だけど「日本主導」って，どういうこと？　「東アジア」のことは「東アジア」のみんなで決めればいいじゃん。

　だいたい「日米同盟を基軸」に「日本主導」ってことは，アメリカの東アジア戦略の枠内でってことだろ。ということは，現在のアメリカの思惑どおりということか。

　「【党改革】内閣と与党が一元的に政策決定。党政調各部会の幹部は副大臣・政務官が兼務。場合により政調会長が政策担当相として入閣」。

　もう一度「官邸主導」から「自民党主導」にもどすということで，どうやらこれがこの人のいう「破壊から創造へ」の内容らしい。

　これだと内閣は形だけで，政策はすべて自民党が決める自民党独裁内閣になりそうだけど，しかし，それがこの人の望む政治のあり方ということ。　

　これは安倍・谷垣両氏にもいえることだけれど，民主主義って，知ってるのかな。