「小泉氏は『平和のために祈る』と称して靖国神社に赴きながら、中国や韓国との関係を改善したいと再三述べている。
これは不可解なことだ。誰もが知る通り、靖国神社は中韓の人々の血で手を染めたA級、B級、C級の戦犯が祭られているだけでなく、侵略を功績だと吹聴し、戦争評価の転覆を正当化し、東京裁判の正義を極力否定しようとしている場所だ。
真に平和を愛する人が、そのような場所で祈ることがあろうか?
真に近隣国との関係を改善したいと考える人が、近隣国の国民感情を傷つけるようなことがあろうか?
正にこうした点に配慮したからこそ、A級戦犯が合祀された後、昭和天皇は参拝をやめたのだ。
これを、天皇が平和への祈りをやめたのだと言えようか?」
「台湾の戦没者遺族ら、靖国神社に合祀取り消し求め提訴」(読売新聞)。
「『「遺族の同意なしに合祀(ごうし)され、人格権を侵害された』として、日本人や台湾先住民の戦没者遺族9人が11日、靖国神社(東京・九段北)に合祀の取り消しを求める訴訟を大阪地裁に起こした」。
「原告らは、国が靖国神社に協力する形で合祀が行われているのは違憲として、両者に1人当たり慰謝料100万円の損害賠償も求めている。合祀取り消しを靖国神社に求める訴訟は初めて」。
「原告側は『遺族に無断で合祀し続けられたことで、故人をどのように追悼し、心に刻むのかを個人として決める権利を著しく侵害されている』と主張。合祀者の名簿『霊爾簿(れいじぼ)』などから11人の氏名を抹消するよう求めている」。
「戦時中に動員され死亡した朝鮮人の遺骨問題に取り組む市民団体が、韓国から招いた遺族2人とともに11日午前、内閣府で日本政府に対し『遺骨の所在と死亡の経緯の調査を真剣に進め、遺骨返還の際は遺族に直接経過を説明し、謝罪してほしい』と求める小泉首相あての要望書を提出した」。
「2人はいずれも父親が戦時中に連れて行かれたまま消息がわからないといい、『父の生死を確認する政府の記録と、遺骨を渡してほしい』と政府に要請した」。
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