アメリカとのFTA締結を終えた韓国が、EUともその交渉に入っている。
韓国の最大の外資供給源はEUであり、アメリカではないとのことである。
EU側から見れば、これは東アジアとの経済交流深化の策でもある。
東アジアを世界全体の中にとらえる視角がますます重要となる。
【ソウル6日】韓国と欧州連合(EU)は6日、自由貿易協定(FTA)締結を目指す交渉を開始すると宣言した。
韓国外交通商省の金鉉宗通商交渉本部長と欧州委員会のマンデルソン委員(通商担当)はこの日、ソウルで記者会見し、初回のFTA交渉を7日にソウルで行うと発表した。
韓国とEUの貿易額は昨年、約800億ドル。韓国にとって、EUは中国に次ぐ第2の貿易パートナーになっている。また、韓国において、EUは最大の外資供給源で、韓国外交通商省によると、昨年のEUからの投資額は49億7000万ドルに達した。
金本部長とマンデルソン委員は、FTA交渉をハイペースで進展させるよう呼び掛けた。韓国のある関係当局者は、1年以内の妥結を望んでいると述べた。韓国は先に、米国とFTAを結んでいる。 〔AFP=時事〕
「高いレベルのFTA目指す」 韓・EUが交渉開始を宣言(東亜日報、5月7日)
韓国と欧州連合(EU)が6日、自由貿易協定(FTA)交渉の開始を公式宣言した。
金鉉宗(キム・ヒョンジョン)外交通商部・通商交渉本部長とピーター・マンデルソンEU通商担当執行委員は同日、ソウル世宗路(セジョンノ)の政府中央調査で記者会見を開き、韓・EU間のFTA交渉のスタートを宣言した。
金本部長は、「EUと結ぶFTAは、韓国が欧州―東アジアー米国をつなぐ「東アジアFTAハブ(hub)」として浮上する絶好のきっかけとなるだろう」と話した。マンデルソン執行委員も、「今回の交渉はEUが東アジアの経済圏にどれだけ集中しているかを示すことになる」と述べた。
両国の通商長官は、記者会見に先立って開かれた会談で、包括的でレベルの高いFTAを通じて、今後、ドーハ開発アジェンダ(DDA)など、世界貿易機関(WTO)の多国間交渉の模範となれるよう努力するという内容の共同宣言文も採択した。
金漢洙(キム・ハンス)通商交渉本部FTA推進団長とガルシアベルセロ・EU執行委通商総局東アジア担当局長が首席代表を務め、今月7日から11日までソウル中区(チュング・チャンチュンドン)の新羅(シルラ)ホテルで第1回目の交渉を行う。
今回の交渉で双方は、△商品、△サービス・投資、△通関および貿易活性化、△衛生・検疫、△技術の障壁、△知識財産権、△競争、△政府調達などの分野で相互の意見を示し、今後の交渉日程や覚書案(関税廃止案)の交換時期などを確定する方針だ。
EUは、域内国内総生産(GDP)規模が13兆6000億ドル(2005年基準、27ヵ国会員国の合計)で世界最大の市場であり、平均関税率(4.2%)が米国(3.7%)より高く、FTAが締結されれば、韓米FTAに匹敵する効果が期待されている。
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