山田兼三『南光町奮戦記』(あけび書房、1994年)、『続・南光町奮戦記 「住民が主人公」を貫く町』(あけび書房、2005年)を読み終える。
自治体合併によって2005年に町史の幕をとじた、南光町の町長自身による著作である。
80年に開始された山田町政には、
小さな自治体ゆえの「住民が主人公」が徹底的に貫かれている。
驚くほど見事な行政であり、施策である。
学ぶべき多くの教訓が山のようにあることはまちがいない。
他方、疑問が残ったのは、これほどの行政がなぜ、町議会の議員配置に反映しなかったのかということ。
何度も、圧倒的多数の議員によって反町長派の候補者が立てられている。
町民によって町長が支持されることと、町長与党が支持されることとの関係はどうなっていたのだろう。
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