1)全員出席。まずは東京一泊ツアーの計画を練る。靖国神社の「遊就館」と「女たちの戦争と平和資料館」を見学するためである。とりあえず7月の最初と日程を決める。詳細については今後のゼミで検討を重ねる。次に夏の韓国「ナヌムの家」訪問旅行を,9月11日~14日と決定する。こちらはとりあえず,お互いの日程の確保が大切。
2)2001年末に東京で行われた女性国際戦犯法廷を記録した,ビデオ『歴史の沈黙をやぶって--女性国際戦犯法廷の記録』を見る。その後,民衆法廷とはどういうものか,判決の結果はどういうものか,それが現実の動きに与えた影響は何か,「『慰安所』へ通った」と証言する男性の姿勢,右翼と左翼という用語の意味などについて1時間ほど議論する。
3)休憩の後,テキスト『従軍慰安婦』の「序」「第1・2章」を読んでいく。学生からの関連する報告テーマは順不同で「日本軍組織図」(小谷さん),「政府の対応とその問題点について」(成瀬さん),「特にビルマの慰安所について」(上野さん),「からゆきさんとオランダ人『慰安婦』について」(田中丸さん),「遊廓と公娼制の歴史」(田仲・原田・渡辺さん)。93年の河野官房長官談話で,すでに軍や官憲の関与,総じて当人らの意思に反して「慰安婦」とされたこと,「慰安所」の生活が「痛ましいもの」であったこと,多くの女性の「名誉と尊厳を深く傷つけた」こと,それゆえに「お詫びと反省の気持ち」が語られていることを確認する。この確認の背後には直前に公表された当時の軍の資料があった。「『慰安婦』はでっち上げ」「政府は関与していない」といった俗論は,すでに日本政府にさえ主張できない論であり,今日の段階ではそれ自体がむしろ「でっち上げ」となっている。
4)終了後,テキスト検討の方法について議論。次回は「第3・4章」に進みながら,「第1・2章」の復習も行い,全体としてテキストそのものの内容理解により力点を置くことにする。
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