1)出席者8人。まずは就職活動の交流から。あいかわらず「面接でどうふるまうか」が中心テーマ。
2)卒論については,まず「日本はなぜ人身売買の受け入れ大国なのか」(大西奈緒さん)。その理由として強調したいことは,「風俗天国」である日本社会の仕組みであるらしい。そうであれば人身売買を必要とする風俗産業の実態,その産業の成立をゆるす社会の問題についても学ぶことが必要か。「なぜ政府・財界は男性中心主義の社会を作りたかったのか」(大西知子さん)は,具体的につめていくと,結局,明治期に形成された日本の「家制度」と,女性に対する「良妻賢母」思想の形成に落ち着いていく。それが今日まで影響を与えていることへの憤りがあるらしい。。
3)「専業主婦の未来とは」(今泉さん)は,「ゆとりある専業主婦」が成立する社会的条件を探るもの。大きな問題はパートナーの収入となるが,全男性サラリーマン中年収1000万以上は0.7%だけ。その多くが年配の人間であることを考えると,全労働力人口の8割を占めるサラリーマンはほぼ除外。では何が残るのか。リアルに男性単身者の生活実態を探っていくこと。「日本人の結婚観」(小南さん)は,NHKの一般世論調査から若い世代の結婚願望の低下と,その変化の理由を問題にするもの。結婚によって自由が効かなくなるとの声の一方,収入が減る,結婚できる収入ではないとの声も多い。このような社会的規模での意識変化を生み出す客観的条件の変化にも目を向けることが必要か。
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