初ゼミ。夏休みの課題を回収し,後期の学習計画書を配布する。18名全員が出席。
学習計画をたてるにあたり,4年間の学生生活の中で2年生の後期は,ゼミの選択を行う時期であり,また自分の進路をより具体的に考えるはじめる時期である,その本来の課題の達成にむけて学習の計画をたてる必要があるといった話をする。
今期の文献ゼミは,毎回ビデオを見て話し合っていく。ビデオのテーマはかつての15年戦争。その戦争を正しかったとする靖国神社への政府関係者による参拝が国際社会の大問題となっている。欧米政府の判断もふくめて「日本の侵略」という評価は国際常識。その常識との大きなズレが日本国内にはある。
ゼミを通じて何かの結論を出すというのでなく,様々な事実を知り,考えるべきたくさんの論点に気づくことを課題とする。その際に,当時の戦争現場の映像や現場にいた人の証言をつうじて,戦争にまつわる様々をできるだけたくさん体感していくことを課題とする。
今日のビデオは『証言・中国人強制連行』。その後の短い議論の時間には,①日本史は中学までしか勉強しておらず,強制連行も花岡鉱山事件も知らなかった,②強制連行は知っていたが,全体として平和学習では被害の学習が多かった,③東アジアに対しては謝って何か問題がすすむのだろうか,④中国・韓国の日本批判は国内問題をそらす意図もあるのではないか,⑤当時の日本国内の雰囲気はどうだったか,戦争をした人たちはいまはそれをどう思っているのか……などの声が出る。
いずれも次回以降の学びにつながる問題である。テキスト『未来をひらく歴史』は各人が購入することとする。
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