初授業につき,半ばガイダンス。
3つの経済学関係科目のなかで,もっとも入門的。特に経済・社会における男女関係に注目する。次回からはテキストを使用。評点は最後のテストで行う。人数制限あり。
内容紹介の事例として,企業社会における女性をあげる。まずはなぜ働かねばならないかについて。働かずに生きるには,①少なくとも2億円の私だけの財産がある,②パートナーが裕福,③親が永遠に世話してくれるの,いずれか1つ以上の条件が必要。
①がすでにある人は別にして,②についてはサラリーマンで年収1000万円を超える人は1%未満。当然,多くが年輩となる。はたしてパートナーになりうるか。他方,サラリーマン以外の高額所得者と同居した場合にも,離婚・死別などの危機はつねにつきまとう。
③については親がサラリーマンの場合には60才前後で定年(強制退職)を余儀なくされる。それ以後の人生は,退職金,年金,貯金で暮らすほかない。子どもが自立せずに親に依拠しつづけるということは,親のその貯金を減らし,老後を貧しくするということ。パラサイト・シングルはかなりの財産がない限り,親子ともに悲惨な結果を招いていく。
学生時代の4年生は,働く自分を準備していく過程。バイト,インターンシップなどをつうじてたくさんの職場を知ることが必要,くわえてたくさんの大人と接することも。
他方,働く場合にも,企業社会における女性差別に直面せずにおれない困難がある。就職活動の段階で,職務配置の段階で,研修の段階でなど。様々な困難があるだけに,企業ごとの困難の相違を知り,また困難に直面したときの対処法などを知っておく必要がある。
とりあえず,企業別の女性処遇格差を知るには『就職四季報・女子版・2007年』が便利。次回からはテキストを使う。
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