卒論の個別相談第3弾。
「規格化された人生」(西村さん)は,スウェーデンと日本での女性の生き方(考え方とそれを可能とする制度)の相違に関心を寄せるもの。①日本における典型的な女性の生き方(M字型雇用),②スウェーデン女性の典型的な生き方(逆U字型雇用),③スウェーデンの「逆U字型」を可能とする条件形成の歴史やそれを可能とした力の形成といった構成になりそうである。女性の生き方の相違を生む多様な条件・考え方のどこに着目するかの視点が大切。
「日本が韓国・中国と真の友好を築くために-『中国・歴史教科書問題と報道』から考える」(濱野さん)は,特に日中のメディアのあり方を問題とするもの。結局,①中国の「反日」の実態をどう評価するか,②いくつかの雑誌に見る「反日運動」(05年春)の描き方,③いくつかの新聞に見る「反日運動」の描き方を分析し,個々のメディアの視角に限定されない多面的なものの見方の必要をいうものとなるか。雑誌や新聞の自分の頭での分析がどこまでできるかがカギとなる。
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