ビデオ『大娘たちの戦争は終わらない-中国山西省・黄土の村の性暴力』を見る。
日本軍による性暴力は,必ずしも「慰安所」「慰安婦」という公的制度を活用しないものもある。占領地の村に対して「女を差し出せ」というものがあり,また「女を通わせろ」という強制もある。
その「被害女性」が「親日分子」として,戦後も迫害を受け,苦しい生涯を余儀なくされる。
山西省の女性たちが,日本政府を訴える取り組みを開始したのは90年代に入ってから。韓国の金学順さんの名乗り出の影響はそれほど強く,それを支援する日本のグループの役割も大きい。
日本の裁判所は03年に請求棄却の態度を示す。しかし,立法・行政的解決は可能だとの付言がついた。ただちに被害女性は提訴した。
北京女性会議(95年)に国内女性の参加を許さなかった中国政府が,03年には国内での「慰安婦」問題の国際シンポジウムを認めていく。その中国政府の変化も興味深い。
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