最初にゼミ旅行の様子を紹介する。
まずは「女たちの戦争と平和資料館」。ここには日本兵にレイプされたたくさんの「慰安婦」被害者の顔写真がならぶ。
あわせて今回は、城田すず子さんという日本人「慰安婦」についての展示もあった。日本兵が日本人女性をレイプするという構図である。
つづいて「しょうけい館」へ。戦争によって健康を失い、肉体の一部の機能をうしなったたくさんの方が登場する。
ここでは日本兵の犠牲者としての側面が良く見える。自らすすんで体に障害をつくろうとする者はいない。それを彼らに強いたのは戦争推進の社会であり、戦争を押し進めた為政者たちの行為である。
おしまいは「靖国神社・遊就館」。戦場で命を落とした日本兵等が神として祀られる。天皇に反旗を翻した者は祀られない。
重大問題はいまここにA級戦犯が祀られているということ。「慰安所」の設置をすすめ、たくさんの傷痍軍人を生み出した戦争指導者が、ここではその犠牲者である軍人とともに神として祀られている。
戦争をめぐるこれら多様な問題の全体をつかみながら、あわせて戦争への評価、現在の日本がとるべき道を探ることが求められている。
テキストは、中国の経済的成長が政治の民主化に対する衝動を国内に生み、また海外との交流の深まりがこれを促進する役割を果たしていることを。それは中国がめざす「社会主義」への接近のためにも、欠かすことのできない社会要素となっている。
次回は中国元とドルの為替レートをめぐる攻防から。
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