第2回。事情によりメンバーが2人増えることになる。今日の出席者は20名。
学習計画書を回収。
ビデオ『証言-中国人強制連行』をみる。
中国侵略と加害を、特に「満州」や日本への労働者としての強制連行に焦点をあてたもの。それを決定した大臣が岸信介であり、彼が戦後首相となり、また日本からの遺骨返還事業に政府筋からの妨害があったとの事情も、当事者たちから語られる。
「日中戦争という言葉は知っていたが、こんなヒドイことをしていたとは……」。まずは、同じような感想がつづく。
しかし、聞いてみるとと3割程度の学生は、日本史の授業で戦中・戦後まで学んでいるという。中には戦後の歴史を小泉内閣にいたるまで習ったという学生も。
「どうして日本は謝罪しないのですか?」との質問から、「戦後国際社会への日本の復帰はどういう手続きをへて行われただろう?」「サンフランシスコ講和条約は聞いたことがある?」と話をすすめる。
中国や南北朝鮮を招請せず、また全体としては植民地支配の罪を不問に付した会議であり、背後に社会主義との対立や植民地支配の継続をもくろんだアメリカやイギリスの思惑があることも。
「中国や韓国の人がどうして日本人を嫌いなのかわからなかったが、そういう歴史があったことをはじめて知った」といった声が出る。
その歴史が、すでに終わった歴史でなく、直接の被害者たちが生きて、日本政府に様々な要求を突きつけている「現代」の問題であることを理解することも大切。
「教科書問題ってなんですか?」「靖国神社とか参拝ってなんですか?」といった質問もあり、話が広がる。
コメント