第1回の授業である。現代社会と経済学――女性の仕事と人生について、経済学――市民(大人)としての教養、比較経済論――インド経済、BRICsの一員としてと、経済関係の3つの科目を紹介。
なぜ働くことを考えねばならないかについて。両親の収入は定年(60才前後)まで。両親の老後を考えるなら「パライサイトシングル」は最悪となる。他方、パートナーの収入は、25~29才でフルタイマーで年収300万円程度。1000万円以上の男性サラリーマンは0.7%。自分で稼いでいくしかない。
就職するとはどういうことか。雇ってくれる人を探すこと、それは社会の中で自分が役立つことを認めてもらうということ。だが、どの領域で? どういう自分の能力を認めてもらう? よく考え、自分を鍛える大学生活に。
男性中心型の職場の中で。セミナー申し込みの際に、セミナーの最中に、女性だけのお茶くみ教育に、職場からの研修派遣に……。卒業生はたくさんの別を体験している。セクハラで退職を余儀なくされたケースもある。この種の問題の実情については、各企業に入社している先輩に聞くこと。
また便利な資料として『就職四季報2008年(女子版)』などがある。女性の平均勤続年数や女性役員の実態は、企業比較の参考になる。
男性中心型の「社会」の中で。パートナーの転勤で女性が職を失うことが多い。また転勤するパートナーほど長時間労働の会社人間になっていきやすい。女性には家庭責任がまかされる。その中でどういう人生設計を行っていくか。男性に比べて、女性の方が複線的で変化にとんだものとなっている。
ある卒業生は、CA志望がはたせず証券会社に就職した。その後、別の証券会社に転職、さらにCAに転職して夢をはたすが、あまりの労働のキツさに、次のステップを目指している。別の卒業生はパートナーの転勤先で子どもを育て、再就職を果たしている。
さて、みんなはどういう人生を切り開くのか。そのためには知恵が必要となる。
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