1月26日の岩上愛さんによる講義を紹介。
テキスト170~182ページを読んでいく。
天皇の戦争責任を曖昧化した『独白録』、マッカーサー等の天皇活用策。さらには戦犯恩赦の国民的運動が、戦争に対する国民一人一人の個人責任を曖昧化する。
51年のサンフランシスコ講和条約は、①講和の相手から南北朝鮮・中国を排除し、②日本の「存立可能な経済を維持」する枠内に賠償を制約し、③沖縄や小笠原をアメリカの軍事戦略のために提供した。
そして、同条約締結の夜、日米安保条約が結ばれる。
41年から45年まで対米戦争を行った日本が、52年までの軍事占領期間に、戦争責任の曖昧化をともないながら、対米従属の政治・経済構造を整えた。
兵庫県内での安保具体化の動きとして、2000年・2007年の日米指揮所演習を紹介。
期末レポートの課題を提示。
「アメリカによる東アジア政策の転換を、①APEC、②アジア通貨危機、③東アジアサミットという3つの論点を柱に、順番に説明してください」。
2000字、文学部事務室に提出、1月27日〆切。
最近のコメント