授業評価アンケートの結果を、学生たちに紹介していく。
つづいて、期末レポート(7月31日13時〆切、提出先は総文事務室)の課題を示す。
「テキストを参考にしながら、『構造改革』路線の問題点とあるべき今後の経済政策について、自分の意見を述べてください」。
評価の基準は、①テキストが紹介する事実がどれだけ正確にとらえられているか、②「自分の意見」にどれだけ論理の一貫性が示されているか。
テキスト198~206を読んでいく。
市場は、もっとも基本的には需要と供給の対面の場となるが、そこには供給者(企業)同士の競争があり、その競争の原動力はそれぞれの利益拡大となっている。
それが往々にして、利益のためには何でも行うという行動にむすびつく。典型が労働者管理。非正規雇用だけでなく、正規雇用についても「サービス残業」から「過労死」まで。
たとえばドイツの週35時間法のように、企業間の競争を野放しにせず、「この枠内で競争を」と競争に制約を与えることが必要。
もうひとつ、市場は、利益にならないサービスやモノを生み出さない。そこは政治や社会が意図的に生み出す必要がある。
典型は、社会保障や医療など。
次回は、年金の北欧との対比と、映像「いまそこにあるユニオン」などへ。
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