テキスト『日本近現代史を読む』の序章~第5章を読み進める。
個々の出来事の内容確認とともに、なぜ、歴史がそのように進んだのかという動因や社会の内部対立に注目して読む。
もう少し、理解を深めたいとの議論になったのは、以下の点。
倒幕の運動が、なぜ天皇を担ぎだす形で行われたか。3ページに、戸時代における「天皇の権威」が述べられ、27ページに「生き神」信仰が述べられているが、その内容をもう少し突っ込んで。
日本が朝鮮侵略につきすすむ動因は何か。24ページに「征韓論」(1873年)が登場するが、何を目的としてのことだったか。日朝修好条規(1876年)の内容にてらせば、経済的な権益ということか。
また、1890年の山県首相の施政方針演説の紹介は「国家の独立を維持するためには」となっているが、独立を脅かすものとして具体的にどの国のどのような行動が念頭におかれていたか。
「明治14年の政変」が天皇制国家の具体的な姿を大きく左右したが、その時点でイギリス型が多数派となれなかったことの根底にはどのような問題があったか。
中国・朝鮮への「蔑みの感情」(44ページ)の広がりは、具体的にはどのようなものであったか、など。
映像『証言-侵略戦争』『証言・中国人強制連行』をみる。
強制連行と民間企業の関係、戦後補償の実際、軍国主義教育の影響、遺骨返還事業への政府の妨害、岸信介が首相となる戦後の日本・・・などが話題になる。
次回は、テキストをすすめるとともに、この春、「ナヌムの家」を訪れた学生たちの報告を聞く。
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