〔ILOと社会的公正〕
はじめて国際的な労働者保護を提唱したロバート・オーウェン、国際競争の中で
フランスの工場主ダニエル・ル・グランも
1900年国際労働立法会議、女子の夜間労働禁止に関する国際条約など
1919年4月パリ平和会議、ベルサイユ条約第13編(のちのILO憲章)、10月国際連盟のなかの独立した専門機関としてILO創設、46年国際連合と協定
設立目的、各国の協調のもとでの労働条件の改善、国際競争の調整、政労使三者で運営
憲章前文「世界の永続する平和は、社会的公正を基礎としてのみ確立することができる」
ベルサイユ条約に労働問題が入った大きな要因はロシア革命(1917年、8時間労働、社会保障宣言ほか)、ヨーロッパでの社会主義運動
各国政府は、労働運動の発展が革命につながることを恐れた
〔フィラデルフィア宣言〕
1944年第26回ILO総会で、戦後世界の労働と社会保障のあり方を示した
社会保障が不可避との問題意識も、42年ベヴァリッジ報告、国民生活の最低限の保障、ILOも42年「社会保障への道」出版
1990年代以後の新自由主義台頭のもとでもILOは社会的公正をかかげて発言、08年「公正なグローバル化のための社会的公正に関するILOの宣言」、ディーセントワークの協調も
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