「子育て,妻任せの家庭が8割超…家庭動向調査で判明」(読売)。
これだけ見ると,「日本の男はダメだねぇ」って具合にも読めるけど。
「夫の帰宅,より遅く 20~30代既婚女性」(フジサンケイビジネスアイ)。
仕事の拘束時間が伸びてるんじゃ,こりゃどうにもならんよなあ。
世界最長の労働時間(サービス残業込み)が,妻も夫も大変にしてる。
そして「近代家族」型性別役割分業を継続させる力となっている。
そこにメスを入れることを,だれか総裁選の公約にしてはくれないものか。
それがダメなら,やっぱり,労働運動・市民運動の圧力だね。
多数者の意思表示。
すでにヨーロッパがそうしてきたように。
「韓国,少子化対策に4兆円・2010年まで」(日経)。
お隣は,保育費支援,保育所増,育児休暇の拡大策をとるという。
日本政府よりはやる気があるが,労働時間に手をつけず,どれだけ効果がでるものか。
「『経済支援』財源・規模の明示見送り 少子化対策で政府・与党」(産経)。
社会保障削減が大前提では,そりゃあ何んにもできないよなあ。
子育て,妻任せの家庭が8割超…家庭動向調査で判明
1歳未満の子供がいる家庭で、育児のほとんどを妻任せにしている夫が8割を超えることなどが、9日、国立社会保障・人口問題研究所が発表した全国家庭動向調査でわかった。
少子化が進む中、夫の育児参加が進んでいない実態が浮かび上がっている。
調査は1993年から5年ごとに実施、今回は2003年、全国の既婚女性を対象に行い、有効回答7771人分を分析した。
それによると、1歳未満の子供がいて、夫がまったく育児を手伝わない家庭は9%。育児の「8割以上」は妻が行う家庭は82・4%に上った。
1歳未満の子供について、夫が週1、2回以上行っている育児内容をみると、「遊び相手をする」が94・7%なのに対し、「寝かしつける」は51・2%、「食事をさせる」は57・6%にとどまった。
また、育児や教育について主に決定するのが妻という家庭は50・5%なのに対し、夫が決定する家庭は3・4%に過ぎなかった。
一方、「夫も家事、育児を平等にすべきだ」と考える妻は、74%(93年)から82・8%(今回)に増えたが、夫の家事や育児への参加について「期待している」とする妻は、50・8%(93年)から41・2%(今回)に低下した。
同研究所では、「夫が育児に協力する家庭ほど、さらに子を産みたいという意欲につながっているのに、育児分担が進んでいない。男性の帰宅時間が遅くなるなど、夫が育児に参加しやすい社会環境になっていないことも背景の一つ」と分析している。(2006年6月9日20時21分 読売新聞)
FujiSankei Business i. 2006/6/10 2003年の夫の帰宅時間が5年前と比べ遅くなっていることが9日、国立社会保障・人口問題研究所の全国家庭動向調査で分かった。特に20~30歳代の「子育て世代」にある妻が、夫の帰宅時間が遅くなったと答えた。 韓国,少子化対策に4兆円・2010年まで(6月7日) 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国政府は7日、2005年の出生率が世界最低水準の1.08となったことを受け、総合的な少子高齢化対策案を発表した。このまま少子化が進めば経済成長が大幅に鈍化する恐れがあるため、10年までに32兆ウォン(約3兆8200億円)を投じる。保育費の支援対象世帯を増やすなど働く女性の環境を整え、出生率を20年までに経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の1.6まで引き上げる。 「経済支援」財源・規模の明示見送り 少子化対策で政府・与党
児童手当の拡充について、猪口邦子少子化担当相は9日の記者会見で「実施可能にするためにも調整を進めていく必要がある」と述べ、政府・与党内の調整が難航していることを認めた。予算規模についても「来年度予算を確定する段階で、ということではないか」とし、政府・与党協議会で制度設計を目指す意向を後退させた。 猪口氏が主導する経済支援策には、自民党や財務省から「将来に借金のツケを回すことはできない」などの批判がくすぶっている。森喜朗元首相も「100万円やるからと言って、若い人が子供を産むことはないだろう。根本から子供を産み育てることが素晴らしいという視点に欠けている」と批判していた。 来年夏の参院選も足かせになっている。政府の「社会保障の在り方に関する懇談会」は少子化対策の財源として高齢者向け社会保障給付費を充てることを問題提起したが、自民党子育て支援対策小委員会のメンバーからさえ「高齢者の支持が得られず、選挙に響く。勘弁してほしい」(中堅)との本音が漏れている。 このため、自民党内では、経済支援策は当面具体化せず、「来年度予算編成の過程で小規模な予算付けで済ませればいい」(幹部)という声も出始めている。 猪口氏は児童手当の増額のほか、出産育児一時金の前倒し給付▽不妊治療への助成拡大▽企業の子育て支援の推進▽「家族の日」制定-などについて関係省庁と協議を進めている。来週中に政府・与党協議会の小委員会を開き、集約作業を本格化させたい考えだが、前途多難だ。 (06/09 20:48) |
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