アメリカ主導の東アジアか,東アジア主導の東アジアなのか。
両者の綱引きが,ベトナム・サミットにすでに表れている。
「APEC全加盟国のFTA推進…共同研究へ最終調整(読売,11月14日)
「【ハノイ=菊池隆】ベトナム・ハノイで18日に始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議で、加盟21か国・地域の自由貿易協定(FTA)構想の共同研究に着手する方向で最終調整に入ったことが13日、明らかになった。
研究結果は来年秋の首脳会議に報告を求める。
読売新聞が入手したハノイ宣言の最新案は、米国が提唱している「アジア太平洋自由貿易地域」(FTAAP)構想について、新たに「2007年の首脳会議での検討に向け、野心的な構想を提示するよう、閣僚や事務方に指示する」との文言を盛り込み、具体案作りへの着手を各国・地域に促している。構想は「短期間での実現は難しい」としながらも、「地域の経済統合に向けた目標として検討すべきだ」との見解も明記した。
これらの記述は原案になく、構想の推進に向けたより明快な姿勢を打ち出した形だ。東アジア経済統合への関与を強めようとFTAAPに積極的な米国の意向を反映したもので、首脳会議で中国などの慎重派がどう反応するか注目される」。
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