世銀が発表する世界の貧困層人口は,初めて10億人を割った。
02年から04年にかけての減少は8100万人。このうち6000万人が東アジア・太平洋地域,さらにその5000万人が中国である。
サハラ以南のアフリカでは,深刻な状態がつづいている。
貧困人口初の10億人割れ 世銀調査、アジアで減少(USFL,4月18日)
世界銀行は18日までに、途上国で1日1ドル未満で生活している貧困層の人口が、2004年に約9億8600万人に減少した、とする調査結果を発表した。現在の調査方法になった1981年以降、10億人を割ったのは初めて。
世銀の「2007年版世界開発指標」によると、04年の貧困層人口は前回調査の02年から8100万人減った。地域別では東アジア・太平洋地域での減少幅が大きく、約6000万人減の1億6900万人。このうち中国は約5000万人も減って1億2800万人になった。急速な経済発展が寄与したとみられる。一方、深刻な貧困が続いているサハラ砂漠以南のアフリカは横ばいだった。
貧困層が人口全体に占める割合を地域別にみると、サハラ砂漠以南のアフリカは41.1%、南アジアは32.0%、東アジア・太平洋地域は9.0%、中東・北アフリカは1.5%だった。(共同)
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