社会内部の対立のもとにではなく、幅広い宥和のもとに改革を前進させたいとの思いだろうか。
中産階級との同盟追求 大統領が内閣改造で強調 ベネズエラ(しんぶん赤旗、1月7日)
ベネズエラのチャベス大統領は五日までに、ロドリゲス副大統領など十二閣僚を入れ替える大幅な内閣改造人事を発表しました。昨年十二月の憲法改定国民投票での敗北を受けたもので、大統領は「二十一世紀の社会主義」建設を進める上で、中産階級との同盟が重要だと強調しました。
新たな副大統領にはカリサレス住宅相が就任。このほか財務相にはイセア副大臣が昇格します。離任するロドリゲス副大統領は、左翼政党を統合する社会主義統一党(PSUV)の活動に専念するとされます。
大統領はこれに先立って三日、国営テレビに電話出演して内閣改造の考え方を説明。「われわれは過激主義者ではないし、そうなってはならない。中産階級との同盟を追求しなければならない」と強調しました。
また、私有財産をなくすような計画はないと改めて強調するとともに、これまで政府が進めてきた「貧困層向けの施策から疎外されている中産階級や他の社会セクターに手を差し伸べることが重要だ」と言明。イデオロギーをふりまわすのでなく、「犯罪やごみ収集など、草の根の支持者に直接影響を及ぼす問題の解決に取り組む」と約束しました。
大統領は昨年十二月三十一日、二〇〇二年のクーデターに参加した関係者に恩赦を与える決定を発表しています。
コメント