自立、民主主義、公正、連帯といったところが改革の目指す理念だろうか。
くわえてコレア大統領は「21世紀の社会主義」も語っている。
南米各地で語られる「社会主義」の実体はどのようなものだろう。
何が「資本主義」に見切りをつけさせる判断基準となっているのだろうか。
エクアドル コレア政権1年 “市民革命 後戻りなし” 新自由主義克服を掲げる(しんぶん赤旗、1月22日)
【メキシコ市=松島良尚】南米エクアドルのグアヤキルで十九日、コレア大統領を支持し、就任一年を祝う数万人規模のデモ行進と集会が開かれ、同大統領は「市民革命はもう後戻りできない」と強調しました。
同大統領は、「右派政党やマフィア、腐敗とのたたかいは避けられないが、われわれが勝利すると確信している」と述べました。また「皆さんの気力をなえさせたくないが、たたかいは始まったばかりであり、二〇〇八年はいっそう困難な年になる。制憲議会とともに体制を変革し、滅びゆく仕組みを終わりにしよう」と呼びかけました。
コレア大統領は新自由主義の克服と国の再建を掲げ、「二十一世紀の社会主義」を掲げています。最大の公約は制憲議会による新憲法制定です。
昨年四月には、右派の抵抗を国民的なたたかいで打ち破って制憲議会設置の是非を問う国民投票を実施し、約八割の賛成で圧勝。それを受けた九月の制憲議会選挙では、大統領が率いる左派・国民同盟が定数百三十のうち八十議席を確保しました。制憲議会は十一月末に発足し、翌月には大企業や富裕層の優遇を是正する税制改革法を可決しました。
集会が開かれたグアヤキルは右派が基盤とする同国最大の都市です。二十四日にはコレア政権に反対する集会が予定されています。
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市民革命 コレア大統領は昨年一月の就任演説で国家の自立と社会的公正をめざす五つの柱からなる「市民革命」にとりくむと表明しました。その内容として(1)憲法改定による民主的な政治改革(2)汚職、腐敗の一掃(3)新自由主義を克服する経済改革(4)教育と医療の充実(5)南米諸国の統合の推進―をあげました。
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