ボリバル代替統合構想加盟の4ケ国が、同銀行の設立協定書に合意したという。
アメリカ主導の多国籍金融機関からの自立が第一の目的だろうが、第二に投機マネーによる被害を抑制する金融上の連帯組織ということでもある。
ALBA銀行 設立協定書に合意 中南米4カ国 “金融面の解放手段”(しんぶん赤旗、3月28日)
【ハバナ=島田峰隆】「米州ボリバル代替構想(ALBA)」を構成するベネズエラ、ボリビア、キューバ、ニカラグアの政府代表は二十五日、ベネズエラの首都カラカスで会合を開き、ALBA銀行の設立協定書に合意しました。ベネズエラのイセア財務相が二十六日、明らかにしました。
同銀行の設立は一月下旬のALBA首脳会議で決定しています。ALBAは、米国主導の米州自由貿易地域構想に対抗する地域統合構想です。先の首脳会議ではカリブ海のドミニカの加盟が認められました。
イセア財務相は、設立合意からわずか六十日で具体化が進んだことを歓迎し、「ALBA銀行は金融面で中南米を解放する手段だ」と強調しました。
資本金は二十億ドル(約二千億円)とされます。同財務相は「各国の主権を尊重しなければならない」と述べ、各国はそれぞれの財政力に応じて出資することを明らかにしました。
ラテンアメリカでは、南米七カ国が昨年十二月に南米銀行の憲章に調印するなど、金融面での自立を目指す動きが強まっています。
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