9月3日(火)は、7時すぎ起床の朝であった。
よく眠ったとの実感がある。
テレビをつけると
「データで見る震災・原発事故」。
関西では目にすることのない情報である。
8時には、朝食をパクパクパク。
8時20分には、宿を出る。
9時すぎには、相馬市の
「みうらファミリー農園」に到着。
雨で畑はぬかるんでおり、
バスの中で話をうかがうことに。
南相馬の小高で被災して以降の避難生活、
農業再開への努力、現在の課題など。
学生からは、避難生活の実態、
農地改善の工夫などについて、
質問の手があがっていく。
10時すぎには、三浦さんとお別れして、
10時半には「野馬土」に到着。
10時50分から生業裁判原告団長の
中島さんのお話を。
「政府は心配する心が非科学的だ、
帰還しろという」
「だが、不安をもつのは当然で、
その不安に寄り添い、支援する姿勢が必要だ」。
賠償金について、政治・政党の評価、
福島での選挙結果などについて、
学生たちが質問していく。
12時すぎから、お昼ゴハン。
お願いしておいた、こちらのランチをパクパクパク。
12時45分には「野馬土」を出て、
1時45分に浪江町役場に到着となる。
2時から「まちづくりなみえ」の菅野さんからお話を。
まとまった「復興レポート」にそって、
町の被害、復興の努力、
現状、課題などが解説される。
学生からは、帰還をめぐる住民の意識、
待機児童、出産、帰還者への支援
などについての質問が。
こうした視察の案内は、年間百数十件とのこと。
区切りのいいところで、外に出て、
3時には請戸の漁港に到着。
見晴台から、堤防、防災林、漁港、
津波被害などをながめていく。
天気がよければ、この6キロ先に
福島第一原発が見えている。
去年は建設中だった市場が完成。
漁業再興への努力も進む。
傘をさしての移動である。
3時20分には、請戸小学校にまわり、
津波からの避難の様子をうかがっていく。
この建物は、震災遺構として
保存・活用されることになっている。
3時40分には大平山霊園へ。
津波でなくなった方の慰霊碑があり、
流された地域のお墓も移された。
「津波被害者の捜索が、
3/12早朝の原発事故でできなくなった」
「自然災害だけでない、複合災害の犠牲」
「2度と同じことが起こらないように、
どういう社会をつくるか考えて」。
菅野さんの言葉に力がこもる。
役場の入口から消えていたポケモン・コレクションは、
すぐ横の「なみえまるみえ情報館」に移っていた。
4時すぎに浪江を出て、
5時半には、いわき市の「古滝屋」に到着となる。
宿泊者が自由に読むことのできる
本のコーナーには、
ゼミの先輩たちがつくった
本も並んでいた。
夕食は、各自、町に出て。
こちらは、いつもの「おかめ」さん。
ブラブラ歩いて、宿にもどり、
日付変更あたりで眠りに落ちる。
本日の万歩計は、6291歩。
明日は、いわきから浪江まで、
広く浜通りを視察していく。
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