①外務大臣だから仕方がないのだろうが,しかし「創氏改名は本人がのぞんだ」と平然と発言していた人物に,日韓の橋渡しなどできるのだろうか。
総裁選に向け「手柄がほしい」ということが,少しでも前向きにはたらいてほしいものだが。
「日韓外相会談の開催決定 関係修復に向け協議へ
【ソウル17日共同】韓国の潘基文外交通商相は17日、定例記者会見でカタールで23、24の両日開かれる「アジア協力対話」(ACD)の際に麻生太郎外相との外相会談を行うことが決まったことを明らかにした。
会談は、日韓が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)問題で悪化した関係の修復に向け、日本側が提案。韓国政府は小泉純一郎首相の靖国神社参拝の中止など日本側の歴史認識の是正を求めるとみられ、修復への進展は難航が予想される。 (共同通信) - 5月17日12時13分更新」
②辞めることが決まっているので,いいたい放題,やりたい放題。
それではこちらは迷惑なのだが。
「靖国にはいく」「わたしの改革を引き継いで」となると,ご指名の後継者は,やはり安倍氏ということになるのだろうか。
あるいは,かつて中曽根氏が行なったような,風見鶏的豹変があるか。
「総裁選前に支持表明 首相が経済界幹部に
小泉純一郎首相は17日夜、都内で奥田碩日本経団連会長ら経済界幹部と会食し、9月の自民党総裁選に関連し「今は国会に全力を挙げるが、8月末か9月になれば誰を支援するか態度をはっきりさせる」と述べ、総裁選前に支持候補を明らかにする意向を表明した。
また、後継首相について「わたしの改革を引き継いでもらわないといけない」と、小泉改革の継承者がふさわしいとの認識を強調した。
首相の靖国神社参拝の中止を求める提言をまとめた経済同友会の北城恪太郎代表幹事が「(提言で)ご迷惑をお掛けしました」と述べたのに対し、首相は「誰が言おうと関係ない」と靖国参拝を継続する意向を示唆した。
会食には西室泰三東京証券取引所社長、御手洗冨士夫キヤノン社長らも出席。首相は「(財界とは)最後の晩さん会だ」と語ったという。 (共同通信) - 5月17日22時14分更新」
③2001年からの靖国参拝が関係悪化の原因なのに,参拝継続を表明しながら「楽観」とは。
いったい何を考えているものやら。
アナン氏も首をひねらざるを得なかっただろう。
「<アナン氏>日韓関係の改善求める 小泉首相との会談で
アナン国連事務総長は17日の小泉純一郎首相との会談で、首相の靖国神社参拝や竹島問題で冷え込んだ日韓関係について「世界にとって重要な関係だ。解決に向けて議論してほしい」と改善を求めた。これに対し首相は「私は日中関係、日韓関係を楽観している。首脳会談の用意はある」と持論を繰り返し、理解を求めた。 (毎日新聞) - 5月17日22時41分更新」
④それにしても,アナン氏が,会談で「対独戦勝60周年記念式典」を引き合いに出したのは象徴的。
「対日本帝国主義戦勝記念式典」の「雰囲気」が,国際社会の常識だということである。
「「日韓関係改善を」 アナン総長 首相と会談
アジア歴訪で来日したアナン国連事務総長は17日、首相官邸で小泉純一郎首相と会談。冷え込んでいる日韓関係について「韓国も決して扉を閉ざしているわけではない」と改善を求めた。また、イラクでの国連活動に対し、航空自衛隊による輸送支援を要請、首相も「前向きに対応できるようにしたい」と積極姿勢を示した。
アナン氏は、先に訪ねた韓国の盧武鉉大統領が靖国神社参拝や竹島問題で日本側の対応を批判したことを念頭に「日韓関係は世界にとって重要。解決に向け議論してほしい」と促した。モスクワで昨年開かれた対独戦勝60周年記念式典に日中韓を含む50カ国以上の首脳が参加した点に触れ「ああいう雰囲気がアジアでもできるといい」とも指摘。首相は「日中、日韓関係ともに楽観している。何の心配もない」と持論を繰り返した。
会談後、アナン氏は記者団に「ドアは開かれているという印象を持った。障壁がある場合、それを取り除く大きなジェスチャーが必要だろう」と語り、日本側の努力も必要との認識を示した。
また「イラクは非常に重要な時期を迎えている」との認識で一致。アナン氏は、クウェートを拠点にイラクの陸自や多国籍軍の輸送を支援している空自について、国連職員や物資の輸送協力を要請。国連安保理改革については「十分進んでいないが、まだ死んでいるとは思っていない」と必要性を強調した。
アナン氏は麻生太郎外相とも会談。麻生氏は竹島問題に関し、「17世紀にさかのぼるような話で、1952年に李承晩ラインができて、その後不法占拠が続いている。領土問題であって、韓国が言っているような歴史問題ではない」と語り、理解を求めた。 =2006/05/18付 西日本新聞朝刊= (西日本新聞) - 5月18日10時0分更新」
最近のコメント