「糸数氏で野党共闘/3党合意他党も理解 一騎打ちの公算/出馬に前向き」(沖縄タイムス 9月18日)。
「十一月の知事選に向け、社民党県連、社大党、民主党県連は十七日、県議会内で三党会議を開き、社大党副委員長で参院議員・糸数慶子氏(58)の擁立を決めた。共産党県委、自由連合沖縄、政党「そうぞう」も糸数氏の一本化に理解を表明、分裂含みだった野党陣営は知事選二カ月前に一転、共闘態勢を固めた。与党陣営では前県商工会議所連合会長の仲井真弘多氏(67)が五日に出馬表明しており、事実上の一騎打ちとなる公算が大きい。糸数氏は『六者がまとまり、後援会の了解が得られれば決断したい』と述べ、前向きな意向を示した」。
「人選で候補に挙がっていた元県出納長の山内徳信氏(71)は十七日、『三党会議の結果を踏まえ判断する』とし、十八日に会見で態度を明らかにする。条件としていた五党の支持が得られないことから、出馬を辞退する見込みだ」。
「『そうぞう』代表で衆院議員の下地幹郎氏(45)も『糸数氏で一本化する方向が出たので出馬は断念する』と明言。糸数氏への支援は政策を見て判断するとした」。
野党候補の一本化は,もちろん結構なこと。
とはいえ,気になるのは糸数氏の政策公約が見えないこと。
「糸数氏の擁立は事実上決まったが、政策は白紙の状態。分裂回避を最優先させたため、次期県政への展望や意欲も明らかになっていない」。
「十七日の社民執行委は激しい議論が交わされた。『基地問題で日米政府に対峙できるのは山内氏しかいない』との主張と、『分裂しては勝てない。糸数氏で野党六党がまとまるべきだ』という訴えが真っ向からぶつかった」「歴代の委員長経験者や支持者らの中に山内氏擁立は根強くあった…」。
「再開後の執行委で糸数氏擁立は決まったものの、一部の委員は反対を表明、全会一致とはならなかった。照屋委員長らは『山内氏の統一候補断念は残念。だが分裂選挙は絶対に避けなければならない。糸数氏を統一候補に野党の勝利と県政奪還を目指す』とした」。
「知事選は仲井真氏、糸数氏の事実上の一騎打ちとなり『稲嶺県政の継承発展』と『県政奪還』で争われそうだ」。
どういう沖縄をつくるための野党共同なのか,そこの透明性の発揮に一層の努力を期待したい。ガンバレ,沖縄。
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