中南米の変化はものすごい。
アメリカの裏庭には,別の人の家が建った。
アメリカも観念して,仲よくするほかないはずだが。
米主導の新自由主義を批判 エクアドル大統領就任(朝日新聞,1月16日)
「エクアドルのコレア新大統領(43)が15日就任した。任期は4年。同氏は、左傾化が進む南米の中でも特に強い反米姿勢を掲げるベネズエラのチャベス氏に同調している。就任演説では「ラテンアメリカは真の変革の時にある」と語り、米国主導の新自由主義経済を厳しく批判、また「国会は国民を代表していない」と述べた。AP通信によると、大統領は憲法改正のための国民投票を3月18日に行う文書に署名した。
就任式にはチャベス氏をはじめ、反米で同調するボリビアのモラレス、ニカラグアのオルテガ、イランのアフマディネジャドの各大統領らが出席した。先住民のキチュア語を交えた約1時間の演説では、グローバル化と新自由主義を批判する激しい言葉が続いた。
「80年代末からの新自由主義がもたらしたのは汚職と経済的従属、対外債務だった」
「人間の労働は工業製品ではないのに、新自由主義は企業の必要にあわせて使い捨てできる、ただの道具にしてしまった。非人間的だ」
経済危機に陥っていた同国は、00年に現地通貨を米ドルにした。インフレは収まり、経済成長率も回復したが、物価が上昇し格差も拡大した。
多くの国民が出稼ぎのため、米国やスペインへ渡っている。96年からの10年で大統領が7人も入れ替わるなど、政治的な混乱も続いてきた。
米国、ベルギーの大学で学んだ経済学者で、パラシオ前政権で一時経済相を務めたコレア氏は旧来の政治勢力を「汚職まみれ」などと激しく攻撃し、批判票を集めて当選した。この日の演説でも、出稼ぎについて「新自由主義の失敗による雇用の破壊がもたらした。国家的悲劇だ」と表現。「雇用をこの国に取り戻し、ふるさとから出て行かざるを得なかった人々が戻れるようにする」と誓った。
一方、国会に自分の支持勢力を持たないコレア氏に対し、国会議長は「グローバル化する国際市場の中で成長しなければならない」「国の仕組みを勝手に変えることは許されない」などと演説し、多難な船出を予想させた。」
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