よりましな目標を立てること自体は結構なのだが,問題はそれを実現する具体的な手だてと熱意。
目標達成にいたる途中経過の点検は,誰がどのように行うのか。
また目標が達成できなかった場合の対処はいったいどうするのか。
たんなる努力目標なら,これが絵に描いた餅にすぎないことは火を見るより明らか。
たとえば罰則規定は含まれるのか,
あるいは税制や補助金など,
政府による実効性ある誘導策はとられるのか。
せめて,まずは政府自身に目標の前倒し達成をめざしてほしい。
もちろん閣僚構成もふくめてである。
課長以上の30%を女性に 政府目標をより明確化(東京新聞,1月6日)
「課長級以上の3人に1人は女性に-。政府は6日までに、「社会の各分野の指導的地位に占める女性の割合を2020年までに少なくとも30%に拡大する」との政府目標をより明確化し、「指導的地位」の範囲を、企業や各種団体の課長級以上の管理職や、医師など特に専門性の高い職種に指定する方針を固めた。
男女共同参画会議の専門調査会が1月中にも最終決定、同会議に報告し了承を得る。政府部門で実現を図るとともに、地方自治体や民間の企業、団体にも協力を呼び掛ける。
指導的地位への女性進出を促す「2020年、30%」目標は05年12月に閣議決定した第2次男女共同参画基本計画に正式に盛り込まれたが、対象とする職種の定義がなく実効性に乏しかったため、専門調査会で確定を急いでいた。」(共同)
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