11月22日、午後4時には外に出る。
本とペンも持ってみるが、
基本の目的は歩きである。
まずは、「十三筋」と「みてじま筋」の交差点。
歩道橋の上から、世間を見渡す。
不思議なネオンが見えたが、
後で確かめると、パチンコ屋であった。
そういえば、デカいパチンコ屋ができたと、
どこかで聞いたことがある。
香具波志神社をホイとこえて、
神崎川まで歩いてみる。
そして、大豊橋から川に降りる。
川沿いにあったのは「なにわ自転車道」。
大阪北西部をグルリとめぐる、
かなり長い道らしい。
走るおとうさんの姿も多い。
川下に向かって歩くと、
ここにあったのか「モスリン大橋」。
戦前・戦後、この名の橋を、
たくさんの女工さんが渡ったと
地域の歴史本で読んだことがある。
猪名川との合流地点に、新幹線が走っている。
しばらく歩くあいだにも、次々と来る。
結構な頻度であるらしい。
川からは、大きなサカナがはねる音が聞こえる。
歩くうちに、だんだん、日が暮れてくる。
5時から7時で、
郵便配達の時間指定をしてあるから、
そろそろ川を離れなければ。
神崎橋をこえると、
遠くには飛行船がフワフワ出現。
しかし、どこまで行っても出口がない。
1つ前の表示には、「→150m出口」とあったが、
その次は「→2000m出口」と
絶望的な表示になっている。
そして、2つの表示のあいだに「出口」はない。
いったい、どうなっているのか。
仕方なく、逆コースを急いでもどることにする。
汗をかいて、5時30分には、マンション前に。
暗くなった駅の上には、
宵の明星が輝いていた。
帰宅後、書留封筒をちゃんと受け取る。
ああ、良かった。
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