8月28日(木)は、超ダンダラ睡眠の昼となる。
まず、朝6時には起き上がり、
仕方なく、「アメリカ史の人」となっていく。
富田・鵜月・佐藤『アメリカの歴史を知るための62章〔第2版〕』
(09年、明石書店)を読み終える。
反植民地主義をかかげて独立したアメリカが、
言葉に反して、大陸内部では植民地主義をつづけ、
奴隷制度をつくっていく。
そこで大きな役割を果たしたのは、
当時のヨーロッパと同様の
金持ち白人男性至上主義。
女性、黒人、先住民、貧困白人は虐げられる。
第二次独立戦争ともいわれる1812年の米英戦争は、
大陸西部の領有をめぐる
先住民からの植民地争奪戦の意味をもった。
1823年の「モンロー宣言」は、早くも、
北米大陸全体に対する西欧の影響力の完全な拒絶と、
アメリカによる「西半球」の勢力圏化を主張する。
このようなアメリカの振る舞いを正当化したのが
「マニュフェスト・デステニィー」(明白な運命)
と呼ばれたイデオロギー。
それは、領土拡張を、神がアメリカ国民に与えた使命とした。
それは、後の大陸外への領土拡張にあたっても
思想的な推進力となってなっていく。
南北戦争もまた、新たに手にした西部に
奴隷制を導入するかどうかの論争に端を発するものだった。
中国等への「門戸開放」要求も、
領土分割をめぐる世界秩序の新たな混乱を避けながら、
自身の経済的利益を追求したもので、
そこに、すでにある領土支配の緩和は
まったくふくまれなかった。
ウィルソンの14ケ条の提案は、
社会主義・共産主義の台頭を警戒し、
国内で進めていた「革新主義」という名の修正資本主義を
世界秩序に適応しようとしたもの。
第二次大戦をへて、それまでの対ソ協調から
敵対への転換を最終的に明快にしたのがトルーマン・ドクトリン。
それを軍事対立、さらに核軍拡競争に飛躍させたのが朝鮮戦争。
そこには、国内における反共思想体制づくり(マッカーシズム)が対応した。
こうして書いてみると、これらの歴史の進展を導く
原動力の話がほとんど登場してこない。
社会・階級闘争と、技術・経済の発展だが、
そこは、他の著作によるしかない。
次の本にも進み、ほうほう、ふんふんと読むうちに、
気がつけば、世間は12時すぎ。
ボケあたまで、生協の空箱を外に出し、
メールカシャカシャ男、
ネット情報集めの男となっていく。
そして、今日も、スパゲティをゾゾゾゾゾ。
これで、お気に入りのケチャップのビンが空いてしまった。
さて、夕方は、お出かけである。
再び、グデリと眠ってしまう。
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