8月13日(金)は、7時起床の朝であった。
旅行最終日にして、ようやく初の快晴となる。
夕べ、夜景をながめた展望台も、
函館山の頂上に、クッキリ、姿をあらわしている。
荷物をまとめ、8時すぎには、最後の朝市へ。
ここで、丼、海鮮ものの食べおさめ。
今朝の朝市は、活気があった。
9時には、JR「函館」のコインロッカーに荷物を託し、
駅のホームに入り込む。
おとなりには「SL函館大沼号」が、黒いケムリを吐いており、
古めかしい衣装の車掌さんも立っていた。
JR「函館」から「大沼公園」へ、
30分もかからぬ移動である。
特急がとまる駅なのだが、駅舎はご覧のように小さなもの。
しかし、豊かな自然を目当てに、町は、観光客でにぎわっていた。
われわれもその「にぎわい」の一人。
レンタサイクルを借りて、まずはH子熱望の「ホースパーク」へ。
「ひきづな」ではなく、自力での「お散歩」を選ぶ。
柵の中で、基本動作を教えてもらい、
あとは、周辺の野原や、林の中を歩いていく。
手綱を両手に握りはするが、
「行き先は、馬に聞いてくれ」というのが実態である。
気ままに水も飲めば、草もはみ、排尿もすれば、排便もする。
からだにアブが止まると、
それを、何かにこすりつけて取ろうとするのだそうだ。
となりの馬が、その「何か」に選んだのは、
わが右の足であり、
突然のドシンの体当たりに、
「ああ、ビックリした」の気分となる。
H子とは、2人乗りの自転車だったが、
「これでは、遠くにはいけない」との判断が下り、
それぞれ1人乗りにかえてもらう。
そして、右の「大沼」をながめながら、
左の「小沼」をグルリとまわる。
う~む、いい天気だ。
大沼には、こんもり繁った小島がいくつもあって、
遊覧船がノンビリ走っていた。
特急が走る線路も単線である。
こちらは、函館方面をながめるの図。
そして、こちらは札幌方面。
クルマもほとんど来ないので、
踏み切りのど真ん中に立っての撮影である。
気温は高いが、湿度は低く、
カラダに受ける風が心地よい。
途中、道をまちがえ、
よけいな山のぼりもしながら、
なんとか、マス釣りコーナーにたどりつく。
こちらは、F生の希望であった。
しかし、1時間ほどルアーを投げるが、
釣果は、悲しく、ゼロであった。
マスに「やさしい」釣り人となる。
つづいて、自転車で、小沼のまわりを逆走する。
JR「大沼公園」前をとおりすぎ、
次の、JR「大沼」あたりをフラフラ走り、
目当てのカヌーハウスにたどりつく。
今度は、3人でカナディアンカヌーに乗り込んでみる。
ライフジャケットを着込み、
ガイドのS藤さんに教わりながら、
大きな「小沼」を、西へ横切っていく。
たどりつくと、目の前に、
さきほどのマス釣りコーナーがあらわれ、
「ああ、さっき、自転車でこの沼を半周したのだな」
ということが良くわかる。
波の高いところでは、写真撮影は「禁止」である。
そんな時に転倒があるそうで、
「この沼には、8つのデジカメが眠っている」とのことであった。
こちらの山は、駒ヶ岳。
繰り返された噴火で、あたまが丸々、吹き飛んでいる。
400年前の噴火では、灰は知床まで達したとも聞く。
いまは登山ができるらしい。
途中、木陰でコーヒータイム。
その場でお湯をわかした、
入れたて、ウイスキー入りのコーヒーがうまい。
直前には、色鮮やかなカワセミが、
水に突っ込み、小さなサカナをくわえて
飛び去る場面にも遭遇した。
S藤さんも「8年間のガイドで、そんな場面は見たことがない」と。
まったくラッキーなことである。
東にもどって、SLをながめ、
石炭の噴煙の匂いをかぐ。
もどったカヌーハウスには、いろんな写真が貼られていた。
ここは、冬にもいろんな遊びができるらしい。
3時半には、JR「大沼公園」駅にもどり、
自転車を返して、ようやく休憩。
遅い昼食をとっていく。
最後は、カツカレーをパクパクパク。
トイレで鏡をみると、
両手と顔が真っ赤である。
ここで、日焼けにやれるとは。
確かに、日焼け対策は、皆無であった。
5時には、中国人観光客にかこまれながら
JR「函館」にもどり、
ソフトクリームを探して、食べて、空港へ。
土産物コーナーもブラブラながめ、
7時前には、「内地」へ飛び立つ。
機内「多数者ナショナルの人」となり、
9時前には、関空で今回の旅行終了、
全員解散の儀式を終える。
遅いので、期待していなかった
新参と相方の出迎えを受け、
こちらは、10時すぎの帰宅となる。
本日の万歩計は、8318歩。
明日は、終日、新参デーの予定である。
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