8月12日(木)は、7時半起床の朝であった。
悲しいことに、台風4号大接近の朝である。
とはいえ、食事をとらないわけにはいかない。
傘をさして、目と鼻の先の朝市へ。
三食丼をパクパクパク。
うまいのお、申し訳ないのお、と、
つぶやきながらの朝である。
雨は強くなったり、弱くなったり。
強い時には、バケツをひっくり返したようなという状態。
それでも、ここまで来たのだからと、
朝市を楽しんでいくことにする。
時々、テレビで目にするイカ釣り場である。
見ている前で、小さな子どもが
ひょいと簡単に、一杯つり上げた。
イカの耳に針をひっかけるのが
効率的な方法であるらしい。
とりあえず、ホテルにもどるが、
函館山は、ますます雲に隠れていく。
雨風も強くなり、仕方がないので、
全員で二度寝を決め込んでいく。
目が覚めたところで、ミニ原稿をササッと直し、
ひとつ東京方面にガッシンする。
そして、12時には、ふたたび、傘をさして外に出る。
港の倉庫街を歩いてみる。
金森倉庫群の前には、なつかしのモーモータクシーが。
昼は、近くの回転寿司に入ってみる。
ここは、紙に書いて注文するというのが基本の方法。
ついつい、頼みすぎてしまう。
食後は、「日本最古のコンクリート電柱」から、
午後のながめを開始する。
聖ハリストス教会では、
たくさんの宗教画をながめ、
しばらく静かに時間をすごす。
その独特の十字架の形について、
H子が、案内の方に教えてもらう。
外壁を工事中のようで、
キレイな姿は見れなかった。
つづいて、元町カトリック教会へ。
残念ながら、こちらは入ることができず。
そして、こちらも工事中の姿であった。
さらに、函館市旧公会堂をながめていく。
こちらは、外側をチラチラまでに。
次に、はじめて函館市写真歴史館に入ってみる。
たくさんのカメラがならび、
世界最古の写真、日本最古の写真などの紹介もある。
写真による函館の歴史もあるのだが、
特に、こちらの注意をひいたのがこの1枚。
函館招魂社の写真である。
明治2年の「箱館戦争」終結後に招魂場が造営され、
それがすぐに招魂社となり、
昭和14年には護国神社にかわったという。
その初期の写真ということである。
雨のなかを、サクサク歩き、
次は北方民族資料館へ。
ここにくるのは、何度目だろうか。
北海道アイヌの資料が中心だが、
それを南端にもつ北方民族のいくつかにも
展示の目が届くところがある。
最後は、アイヌ文化のビデオをながめながら、
北海道限定の「ガラナ」をクピリと飲んでみる。
ホテルにもどる途中でジェラートを食べ、
つかれた足を休ませる。
ホテルにもどったのは、6時前。
しかし、ここに、いよいよ幸運が。
この旅行ではじめて明るい空を見る。
台風はますます接近しているが、
その中で、自然がつくった空白である。
暗くなるほどに、空は晴れ上がり、
そこここには、星もあらわれはじめた。
7時半には、ホテルを出て、
ロープウェーで函館山を登っていく。
眼下に、見事な夜景がひろがる。
わがアホバカデジカメ、およびわが腕では、
こんな写真が限度だが、
実際には、もっとたくさんの色があざやかに。
こちらの雲のなかの白い点は、
180度方向転換で、
津軽海峡にはたらくイカ釣り漁船の漁り火たち。
満足して、山を降り、9時には夕食をとっていく。
バクバクバクバク。
F生が、日本酒の利き酒セットに挑戦していく。
11時には部屋にもどり、明日の行動を相談する。
本日の万歩計は、13256歩。
明日は、大沼公園方面に足をのばすことになった。
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