6月18日、午後1時より「女たちの戦争と平和資料館」
での学びの開始である。
今年も、A村さんによる
この資料館の来歴話しからのスタートである。
大阪の千代田高校の生徒たちがつくった、
大きな「慰安所」マップも見つめていく。
場所をかえ、たくさんの「慰安婦」被害者たちの写真を前に、
何人かの方のプロフィールをうかがっていく。
当たり前のことだが、お一人、お一人に、
子どもの時から老いるまでの、
泣き、笑い、悲しみ、喜び、苦しんだ
人間としての人生がある。
「慰安婦」制度そのものの歴史、
それに対する日本社会の態度の歴史、
その問題にとりくむ取り組み歴史などもうかがっていく。
休憩をはさんで、今度はY下さんに
特別展の解説をお願いする。
ふりかえれば、カンドッキョン・ハルモニの
絵画「責任者を処罰せよ」のレプリカがある。
「女性国際戦犯法廷10年」が今のテーマとなっている。
国際的な性暴力の連鎖を断ち切るには、
それに対する不処罰の連鎖を断ち切る必要がある。
それに挑戦したのが、2000年の女性国際戦犯法廷である。
展示全体の解説のあとは、自由な学びの時間となる。
真剣な面持ちで展示の文字をおいかける。
各国別に、被害者の人生をまとめたコーナーもある。
「慰安婦」問題の記述をつづけた教科書が、
低い採択率のもとに、教科書をつくれぬ状態に追い込まれる。
この現実は、深刻である。
文字と展示を追っていく、静かな時間が流れていく。
販売されている本をながめ、わからないところは質問もする。
「松井やより」の机にも向かい、
あらためて、歴史の展示に立ち返る。
問題の解決をもとめるたたかいを、
各国ではじめた人たちの解説も。
5時をまわったところで、
お礼の「お土産」を渡す「儀式」に入っていく。
こちらは、いくつかの映像資料をゲット。
教室での学びとは、またちがった種類の
濃密な学びの時間となった。
5時半には、「来年も来ますから」とおいとまする。
みなさん、お世話になりました。
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