8月1日(月)は、6時起床の朝であった。
えらく早いけど、「まあいいわな」と立ち上がる。
そして、この間のたまったメールをカシャカシャカシャ。
社会主義シンポ、卒業生、原稿、
講演日程、関東ぐらしのブログなど・・・。
午後の仕事のために、政府の復興対策本部の
「東日本大震災からの復興の基本方針」を打ち出して、
ここから二度寝に入っていく。
11時に、復活。
ただちに「基本方針」を読んでいく。
文章の表現は財界文書よりも「穏健」だが、
内容は、まったく変わっていない。
被災者の生活をどこまで復興させるのかという
目指す目標がどこにもない。
あるのは抽象的な「実施する」のみ
具体化がすすむのは産業・企業政策ばかりである。
①被災地復興は、新成長戦略にもとづく
「日本の再生の先導的役割を担う」ものとされ、
②「復興特区制度」を創設し、
法人による漁協から自立した漁業権の獲得を可能にする。
さらに、医療産業の集積をすすめ、
土地利用の再編も迅速に行えるようにする。
③土地利用については「大規模農業の実証研究」
ともつながっており、大資本による農業の拡大が
念頭されているのだろう。
④さらに、「自由貿易体制を推進」と
TPPへの加入促進を表明。
「日本企業・・の平等な競争機会の確保」とともに、
農林水産業を危機に陥れる策である。
そして、危機がいやなら法人化だと。
⑤法人税5%引下げは「その実施を確保する」。
ここで財界が〈ご辞退いたします〉とでもいえば、
少しは国民の評価も高まるのだが。
⑥他方で復興財源は「今を生きる世代全体で
連帯し負担を分かち合うことを基本とする」。
なぜ「法人」が「連帯」しないで良いかについては説明なし。
⑦あわせて「公務員人件費の見直し」なども。
復興の主体は「市町村が基本」と述べているが、
これほどの自治体職員不足のなかで、
どうやって、それが実現できるのか。
⑧原発・エネルギー問題については、
「再生可能エネルギーの利用促進」とはあるが、
原発を「減らす」の文字もひとつもない。
震災から4ケ月もかけて、結局、こんな文書しかつくれないか。
被災地・被災者の苦労に心を寄せる市政は
まったく見えない。
昨日の母親大会後の広島駅前での「お茶会」では、
「特区をいうなら福祉特区にすればいい」
「住宅と年金と医療と教育を特別に政治が保障する」
「それなら少々収入が少なくてもやっていける」
といった議論がすすんだ。
いまから思えば、これはなんと「憲法特区」ではないか。
「特別に日本国憲法どおりの政治が行われる特区」
「えっ、それ以外の地域での憲法は?」
「だって、現に、実施されてないじゃん」。
すごいね、この国。
もちろん、「憲法特区」は次第に全国に。
昼は、ブロッコリーをゆがいて、
サラダラーメンをゾゾゾゾゾ。
1時前には、外に出る。
プラゴミを捨て、JR「加島」から「尼崎」へ、
改札前で、とある雑誌編集部のSさんと合流。
いつもの喫茶店で、上のようなテーマでのインタビュー。
ああだ、こうだと1時間ほど。
番外編として、逆に、立命の大学事情も聞かせてもらう。
外では、『ビッグイシュー』を4号まとめて買って、
販売員さんと立ち話。
新参の喘息を心配してもらう。
ありがとうございます。
暑いけど、がんばってください。
この場所は、「憲法不在特区」ということだ。
3時すぎには、家にもどる。
遅ればせながら、今週の講演パワポをつくっていく。
戦争・外交をめぐる日本社会の成熟ネタ。
5時半には、京都に2つ、ガッシン、ガッシン。
ベランダのミドリは、グイグイ背丈をのばしている。
左きゅうりに、右ゴーヤ。
小さなゴーヤが、いくつか、すでにぶらさがっており、
「野菜といえばゴーヤ」の日々も遠くない。
でも「憲法特区」っておかしいですよね。憲法は国のスタンダードをきめている「はず」なのですから。
エース憲法を覆しているジョーカー・安保を倒さねば…。と我田引水(*^_^*)(*^_^*)
投稿情報: ふとめしんど | 2011/08/01 20:25