『マルクス・エンゲルス全集』に収められた
マルクスの手紙から、
若いマルクスの「生き方」をあらわす言葉を
アトランダムに紹介します。
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「私のいとしい、すばらしいイェニーにくれぐれもよろしく。
彼女の手紙はもう何度も目を通していますが、
いつでも私は新しい魅力をみつけるのです。
それはどんな点でも、文体の点でも、
私が婦人(女性)のものとして考えうるかぎりの
最も見事な手紙です。」
(1837年11月10日、19才、父へ、第40巻、12ページ)
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①『全集』唯一の学生時代の手紙
②1897年に娘であるエリナ・マルクス-エーヴリングが公表
(その際の解説文が、同587~590に)
③両親からは、浪費をするな、まともな生活を、
こまめに手紙を、安定した仕事を、
イェニーはあきらめろ、脈絡のある手紙を・・・
と、かなり手厳しい批判が(同558~569)
④これに対してマルクスは、
ベルリン大学での1年間の研究経過を中心に、
申し訳程度に就職への展望と家族への愛を伝え、
最後を、上のイェニーへの思いで締めくくっている。
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