今国会にWE法案を出すべきだと,日本経団連会長が主張している。
「残業代ゼロ制度」と訳すのはミスリーディングだというが,
では年収400万以上のサラリーマンの残業代をタダにすることを,
他にどのように説明するべきだというのだろうか。
ひとつお手本をよろしく。
経団連会長、「残業代ゼロ」法案提出あきらめず(朝日新聞,1月22日)
「日本経団連の御手洗冨士夫会長は22日の記者会見で、一定条件の会社員を労働時間規制から外す「ホワイトカラー・エグゼンプション」(WE)の導入を盛り込んだ労働基準法改正案について「法案は提出されるのではないか。経団連の主張が通ることを期待している」と述べ、25日からの通常国会での法案提出をあきらめていない姿勢を示した。
WEを巡っては、政府・与党が提出を見送る方針を固めている。だが、厚生労働省がまだ提出を模索しており、御手洗会長も歩調を合わせた。
御手洗会長は「米国ではWEの対象になると管理職に近づいたと誇りに思う。WEには自立的な働き方を促す意味があり、残業代ゼロ制度と訳すのはミスリーディングだ」と強調した。
与党内には、WEを見送り、残業代割増率引き上げを盛り込んだ労基法改正案の提出を目指す動きがある。御手洗会長は「そういう一貫しないことは起こらない」と述べ、WEとのセットによる法案提出を求めた。」
>では年収400万以上のサラリーマンの残業代をタダにすることを,
>他にどのように説明するべきだというのだろうか。
「労働時間有効活用制度」とかなるのですかね。
以前、紹介されてました。
仕事が繁忙期には確かに残業代が出ないと解釈できるが、暇な時期もある。その時期においては労働時間が短くなるはず。
自分の労働時間を管理できる制度なのです。
と、ホントでしょうか??今の実態では常に繁忙期だと思いますが。。。
投稿情報: マヤノTOP | 2007/01/24 10:44
なるほど,確かに使用者側には「有効」なんでしょうね。
しかし,日本の労働時間は世界最長です。ご指摘のように「暇な時期」がやってくるとはまったく思えませんね。
しかも,年収400万以上の労働者はいくら労働時間をのばしてもタダになるわけですから。
あわせて,これと抱き合わせの割増率増加で,400万未満の労働者については長時間労働に向けた「やる気」を引き出すというわけですね。
本当にひどい話だと思います。もっともっと,怒りを広げていきましょう。
投稿情報: walumono | 2007/01/24 11:47