9月13日は、8時30分の起床であった。
夕べの夕方から合計すると、14~5時間は眠っている。
わが肉体に、いったい何が起こっているのか。
すぐにロビーに、チーム大人で集合である。
夕べよりは、ズッと気分もカラダも良くなっている。
T内さん等の目当ての店が、まだ開店しておらず、
近くのスタバに入っていく。
コーヒーを少し、そしてシナモンロールも半分食べる。
まずまず元気のようである。
地下鉄で一駅移動して、戦争記念館へ。
大きな敷地に、爆撃機や戦闘機など、
たくさんの武器が展示されている。
非常に大きな施設である。
メインの展示館前では、
おそらく徴兵中の若者であろう、
数十人の軍人が銃の扱いになれるための訓練をしていた。
大きな声がひびき、上官の命令の声がひびく。
展示は先史時代の武器から始まる。
そして、隋と高麗の戦争にはじまり、
半島内部の戦争、中国や日本との戦争などが、
英雄的な闘いの歴史として記録されている。
いわゆる「元寇」に高麗軍が動員されたことの紹介もあれば、
「倭寇」との闘い、
さらには秀吉による朝鮮侵略(文禄慶長の役)も
大きくとりあげられている。
武器の開発、発展の歴史も詳しい。
しかし、日本による植民地かの歴史は、
ごく簡単にしか描かていない。
こちらは安重根による伊藤博文暗殺のあたりの解説。
メインは「韓国戦争」と表記された朝鮮戦争である。
これについては、詳細なビデオがたくさんあり、
日本語のナレーションも流れてくる。
当然といえば当然だが、反北・反ソ・反中の姿勢が明快で、
国連軍の中核となったアメリカには、強い信頼感が寄せられる。
マッカーサーも、英雄のように扱われている。
「若い世代には非米・反米的な人が多いですが、
年配の人たちには、それを悲しく思う人が多い」。
旅行初日に、ガイドさんから、そういう話を聞いていた。
なるほど、人々の意識もまた、
歴史の中で具体的につくられるわけである。
戦争への「中共軍介入」のあたりで、
こちらは時間切れとなってしまった。
戦後の米軍の長期駐留への評価を、
ぜひ確かめてみたかったのだが。
来年以後の課題である。
他方、展示の中には、靖国を思わせる表現もあった。
「護国英霊」の文字があり、
「咲かずに花のように散ってしまった学徒」と、
靖国の「散華」を思わせる言葉もある。
現代韓国の軍事的な国家主義発揚の拠点といった評価にも、
一面の真理があるのかも知れないと思わされる。
11時40分には、ホテルにもどる。
学生たちは、ほとんどが昼まで寝ていたようす。
夕べ、しっかり羽を伸ばしたということだろう。
12時からは全員で昼食となるのだが、
こちらは、まったくハラが減らない。
ホテルのロビーに残り、
1人で読書にふけることとする。
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