11月18日は、8時ちょうど起床の朝であった。
余裕しゃくしゃくの時間のハズが、
結局、9時すぎにあわてて外に出ることになる。
一族そろって、JR「加島」から「伊丹」へ、「大阪空港」へ、
車中「まにあうかなの人」となっての移動である。
空港のセキュリティに、
新参の食べ物を小さく切る調理バサミがひっかかる。
それでもどうにか、10時10分発の飛行機にすべりこみセーフ。
ガタガタと飛ぶ、気圧調整のために新参にみかんを食わす、
こちらもアメをなめる、騒がないように絵本を読む、菓子を食わす、
そのうちに降りる。
そんな具合で、11時すぎには、「信州まつもと空港」に到着である。
頼んでおいたレンタカーに乗り込んでいく。
相方の運転に100%依存の松本周辺移動である。
目の前は、いきなり大きなリンゴ畑。
そういえば、空港の中でも、
制服姿の高校生がリンゴ売りの店を出していた。
どこかの農業科の生徒たちということだろうか。
地道を走って、30分ほどで安曇野市内に移動となる。
天気がよく、まったくもって良い気分。
ただちに、そば屋に突入である。
ざるそば、野沢菜のおやき、五平餅、馬のホルモンの煮込みなど、
「長野色」の濃い食べ物を、全員でつついていく。
12時40分、満腹となったところで、
こちらは、今日の講演会場の「ビレッジ安曇野」に入る。
今日の企画は「長野高教組実習教育部学習交流集会」。
明日の昼までの一泊での学習づくしの企画である。
「新しい政治の動きと改憲・教育改革のゆくえ」のテーマでしゃべっていく。
105分のしゃべりとなったが、そのうち30分は、
ゼミの「慰安婦」問題の取り組み紹介。
先方の希望があってのことである。
50人ほどの参加であったが、
実に熱心に聞いていただいた。
「お土産に」と、高校生たちがつくったワインをいただく。
お気遣い、ありがとうございます。
会場を出ると、目の前にこんな具合の景色が広がる。
遠くの山には、すでに雪がのっている。
3時すぎには、「足湯につかってきた」という相方・新参と合流。
ただし、新参は、ちょうどグッデリと眠りこけたところ。
どうしたものかと少しまようが、
チャイルドシートにくくりつけた途端に目をさます。
それではと、近くの「ホースランド安曇野」に行ってみる。
乗馬体験のできる牧場である。
風が強いため、残念ながら、新参は一瞬だけの乗馬となる。
ここもまた、とてもキレイな景色である。
この静かな牧場の中を、ゆっくり、ゆっくり馬が歩く。
4時をすぎたあたりで、松本へもどることにする。
スリングで日除けまでつけられた新参は、
殿様気分での移動である。
5時すぎには、JR「松本」駅近くのホテルに入る。
昼寝の足りない新参は、
きっと夜の寝込みが早いだろうと、
6時には夕食の場所を探して外に出る。
駅前商店街通りの居酒屋「むさし庵」に入ってみる。
松本の地酒「岩波」の熱燗で、
馬刺しなどの地元のものや、冬のサカナを食べていく。
う~む、うまい。
ここの店は100点満点の「あたり」であった。
新参も、ブリ大根、だし巻き、オニギリなどをがっついていく。
1時間ほどで店を出て、近くをブラブラ歩いてみる。
こちらは「松本」駅前の様子である。
どこの駅にもある、物産展をグルリと歩き、
地酒「信濃の里」や「イナゴの佃煮」などを買ってみる。
このあたり、今朝が初霜だったと聞かされたが、
確かに、夜の冷え込みはなかなかのもの。
新参も万全の防寒装備を身にまとう。
コンビニにも寄り、7時すぎにはホテルにもどる。
部屋の窓の正面に、この大きなネオンがずっと光っていた。
おそらく飲み屋の集まったビルなのだろう。
なんともキッパリとした、実にいさぎよい宣伝である。
酒を飲んで、テレビをながめ、
9時前にはグデッと眠りに落ちていく。
-------〔日付変更〕-------
11月18日は、深夜0時の起床であった。
まったくトホホなリズムである。
カーテンをあけてみると、
オリオンが空に高くあがっている。
確実に、季節は冬に近づいている。
どうにも眠れそうにないので、
静かに、パソコンを開いていく。
ネットのニュースのチェックである。
3時すぎには、ベッドにもどるが、
結局、寝たのは5時頃だったか。
気がつくと、世間はすでに11時に近かった。
部屋から見える遠くの山は、
秋から冬への衣替え中。
しばらくすると、相方と新参が帰ってくる。
市内をめぐるバスに乗って来たということである。
おもしろいものを見つけたとばかりに、
新参が、ひねると明るさが変わるベッドの明かりに熱中する。
12時ちょうどには、ホテルを出る。
今日も、安曇野めがけて走っていく。
しかし、山にはガスがかかり、
昨日のような晴天ではない。
1時には、昨日と同じそば屋に入り、
大ざるを、わさびの葉の佃煮が入ったおやきで食べる。
このそばが、ツユをつけずに食べても実にうまい。
見ると、まわりにも、
大ざるや、ざる2枚といった食べ方をする人が多い。
ちょうどこちらが食べ終わったところで、
寝ていた新参が立ち上がる。
追加注文をして、
新参は、菜の花の和え物と、
あずきのおやきを食べていく。
最後には、そば茶を、うまそうにすすっていた。
1時半には、そば屋を出て、
さらに山の奥へと突き進む。
チャイルドシートに嫌気がさし、
新参は、いよいよ、あばれて逃げるようになってきた。
行き先は穂高温泉の八面大王の足湯である。
晴れていれば、目の前に山があり、
本当にすばらしい景色なのだろう。
小雨が落ちる、今日の天気が残念だった。
新参も、昨日についで、
人生2度目の足湯を楽しむ男となる。
後ろ髪をひかれる思いで、
2時40分には、足湯を出る。
高速道路もつかって、「信州まつもと空港」へ帰っていく。
飛行機は10分遅れの4時10分発となっていた。
遅れの原因は上空の風らしい。
往復とも、このような小さなプロペラ機であった。
たて20列、横4席と、
内側は、ちょうど観光バスのようなサイズであった。
案の定、雲のなかはかなり揺れたが、
それを新参はキャッキャと喜んでいた。
疲れていただろうが、それほどひどいグズりもなく、
5時10分には、「大阪空港」に着陸となる。
JR「伊丹」から「加島」へ、6時ちょうどの帰宅となり、
ただちに大阪市長選の投票をすませる。
家にもどり、夕食準備にとりかかる。
とはいえ、こんな夜は手抜きである。
パンを主食に、餃子とイナゴ……。
新参も、イナゴ2匹をパリパリと食う。
イナゴを食ったことのある1才児は、
関西には、そう多くは存在しないであろう。
尻洗い、風呂で大はしゃぎのうえ、
9時ちょうどに、眠りに落ちる。
こちらも、週末の関西必見アホバカ番組をビデオでチェックし、
遅くならないうちに寝る予定。
良い気晴らしを兼ねることのできた週末長野の仕事であった。
素敵な二日間でしたね。安曇野はわたしも大好きです。いわさきちひろさんの愛した地でもありますし。ただ、時間と費用の関係から、そう度々は行けないので更科蕎麦を食べつつ、偲んで居ります。私は、土日を広島で過ごしました。
初日に相方から渡された、3万円の半分を「Kがわ」さんで使ってしまい、二日とも夕食を680円で済ます破目になってしまいましたが、充実した学びの時間ではありました。来年の6月へ向けて、新たな繋がりとエネルギーを得た二日間となりました。
投稿情報: S本 Y郎 | 2007/11/19 10:47
ちひろ美術館も行ってみたかったのですが、思いの外、遠かったですね。
また出かける機会があればいいのですが。
投稿情報: walumono | 2007/11/19 21:48